独立独歩。私は私。誰かに頼るつもりナッシング。それで良し。
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Amazon.co.jp: 世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す: ジョセフ・E. スティグリッツ,Joseph E. Stiglitz,楡井 浩一

もう、この本のレビューを読んで、私は大汗をかいています。
冷や汗がダラダラ出ています。恐怖に震えている。

このスティグリッツという人、私は以前のエントリーでも、スティグリッツは決してグローバリズムに反対の立場ではない人だと言ってました。
その上で彼の著作は、行き過ぎたグローバリズム傾斜を戒めると共に、アメリカがグローバリズムによって世界規模で収奪を行っている事の糾弾本であると理解していました。

しかし、それは誤りだったようです。
レビューからの受け売りで申し訳ないのですが、こんな事が書かれています。

スティグリッツ教授の主張は、反グローバリズムで一貫しているが、世界銀行副総裁も務めており、その論理は現場をみてきたからこそ言える具体性を持ったもので、説得力を感じさせる。
 グローバリズムがもたらしたもの、それは勝者がますます豊かになり、敗者は貧しさから抜け出せない国際間の貧富の固定化や、失業の増大による格差社会の出現である。

 それを、著者は知的財産権保護問題のためにエイズ治療薬が使用できない貧困国の問題、天然資源を多く持つ国における不平等、地球温暖化に最も影響があるアメリカが京都議定書に批准しない問題、多国籍企業が途上国においてとってきた行動などなど、主に先進国からみた収奪をいくつも例に挙げている。

 さらに、貿易赤字をたれ流し続けるアメリカと膨大なドルを抱え込む日本や中国の構図は持続不可能であるとし、「世界紙幣」の創設を提唱しているのは新鮮であった。

 本書は弱者の視点から問い直した国際経済論であり、これからの国際経済のあり方を新たな視点から問い直してくれる好著である。


冗談じゃありませんよ。この人、世界規模でのEU、つまり「通貨決定権の国家からの剥奪」を主張してるんです。
通貨発行の権限を失った国家なんて、それこそIMF管理状態と変化ありません。
また、通貨発行権を持たない国家は、EUの例を見てもわかりますが、「均衡財政が必ず義務として課せられる」と言うのが当然の方向性となります。

もう、こんな事を本当に行った日には、主権を持たない悲惨な国の残骸しか残りはしません。
努力しても報われない全世界的共産主義世界が実現してしまうのです。
こんな馬鹿な事に巻き込まれる位なら、鎖国して自国内でブロック経済を作ってた方がマシです。

私はスティグリッツに対して裏切られたと言う感想しか抱けません。
この人も、所詮はイデオロギーの人でしかなかったと言う事です。恐ろしい、実に恐ろしい。
構造改革原理主義者やグローバリストとは、表面と内面にこれ程の格差を隠し持っている輩が揃っていると言う事なのでしょう。

我々にできる事は、こんな連中に騙されない事、正しい知識で武装する事、それしかありません。
ともかく、私の中では「スティグリッツは危険人物」と言う評価で固まりました。二度と騙されません。
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更に他のレビューからも抜粋する。

提言の現実性にやや疑問, 2007/6/14
By bons (東京都)

2001年にノーベル賞を受賞した経済学者である作者のジョセフ・E・スティグリッツが、グローバル化によって発生した格差を批判し、正しいグローバル化のあり方について提言している。

グローバル化は全ての人にとって恩恵をもたらすというのは、可能性であって、必然性ではない。
実際にグローバル化の影響で貧困にあえぐ人々が増えていると筆者は指摘している。

市場の開放が全ての問題の解決になるという、A・スミス以来の市場主義は、現在の様々なデータを見る限り、現実にそぐわない。
グローバル化は先進国にとって都合の良いルールで構成されており、貧困国の発展を阻害している。
資本市場の自由化は、投機家たちによるアジア通貨危機を引き起こすなど、経済の荒廃をもたらした。

さらに筆者はトーマス・フリードマンによる『フラット化する世界』についても厳しい目を送る。
世界はフラット化するどころか、逆フラット化しているというのが彼の主張だ。

コンピューターによって可能になった新たなグローバル化の恩恵を受けるためには、少なくともコンピューターがなければ参入することすらできない。
現在貧困状態にある国は、ほとんどがその状態である。

このような歪なグローバル化に対して、筆者は正しいグローバル化が存在すると主張する。
その正しいグローバル化を推進するために政府がすべき諸政策を筆者は提言している。

まず貿易の自由化に対して、途上国の幼稚産業は保護する必要性があることを強調する。
資金面でも技術面でも先進国に比べはるかに途上国は劣っている。その状態で貿易を自由化をすれば、起こる結果は目に見えているだろう。
そこで、先進国は片務的市場開放を行なうべきだとする。
EUによって行なわれたこの試みを、筆者は画期的なものだとして高く評価している。

また、知的財産権としての特許の保護は、経済の発展に重要な障害となると指摘する。
ジェネリック医薬品の認可問題など、生死にかかわる問題が利潤の問題によって無視されている。

環境への配慮については、先進国は積極的に義務を負うべきである。
特に米国の経済規模を考えると、その責任は大きい。
環境問題は外部不経済の典型的な例であり、それを市場に任せきりにしていたら、環境はますます悪化していくことだろう。

グローバル化をもっとうまく機能させるためには、経済のグローバル化だけでなく、政治のグローバル化もしなくてはならない。
ルールを作るIMFや世界銀行、WTOは先進国に有利なようにできている。
世界の大多数の一般市民にとって重要な諸問題が取り上げられないのは、民主制の欠如が存在するからであり、これは国際社会が協調して是正しなければならない問題である。

筆者の現状認識は、グローバル化の負の面に注目するという点で、見るべきところが多い。
世界のグローバル化を無批判に受け入れがちな日本は、主要な先進国の1つであるため、このような側面に目が行きづらい。
グローバル化によって発生している様々な矛盾を放置しておけば、それはやがて世界の不安定化を招くことになるだろう。

彼の提言は問題解決のためのポイントを突いている。しかし、これは理想的な解決法であって現実にどれだけ可能な政策かは疑わしい。
社会の不公正さは、どこかに邪悪な人間がいるから発生するわけではない。
自らの利益を最大化させようとする意思が、それを生むのである。

国家が利益を追求するのは、国民がそれを望むからであり、その意思を否定することは、もはや政策レベルで取り扱う問題ではない。
私は筆者の主張が空想論であると否定するほど荒唐無稽だとは思わないが、多くの人々が啓蒙されない限り彼の主張が実現される日は遠いだろうと考える。


実際、スティグリッツの方向性は、世界通貨と言う考え方も含めて、フリードマンの”思想”(経済理論では断じてない!)を政治レベルで実現する為の提言を行っていると考えて間違いないだろう。

また、発展途上国の保護、先進国の片務的市場開放と言うのは、現在の世界の工場たる中国のあり方を是認、追認する、そんな媚中姿勢の論理的裏付けでしかありえない。
彼には現在の先進国全てが経験している、中国発のデフレ地獄の様相は全く目に映らない模様だ。

ともかく、スティグリッツは間違いなく全世界的自由市場原理主義者であり、構造改革派の穏健に見える権化であり、世界規模でソ連と同じ分業国家郡を作り出そうとする勢力の太鼓持ちだと考えた方が正しいと思う。

フラットで、何の起伏も無い世界、どこに行っても同じものがあり、秩序に満ちた世界を地球上に建設する。
そう言う思想の持ち主と考えて間違いないものと思う。
(フリードマンも私生活、公の場共に人格者と見られていた人だった。私個人としては、シカゴ大学からサミュエルソンを追放した時の、彼の恐るべき仕打ちを記憶に留めているので、そんな外面には絶対に騙されない訳だが・・・。彼奴は地獄に落ちて、今頃サタンの横で世界を地獄化する手法を熱く語っている事だろうと思う。)

彼の理想論が現実になった場合、世界は永遠に近い程のスパンで変化の無い、努力が報われない世界になるだろう。
各国は主権を手放し、国が維持してきた価値観や文化、文明のあり方も平坦なものとなっていくだろう。
そうしなければ、新しい価値観による世界の再創造なくしては成立しないのがスティグリッツの語る”未来世界”だからだ。
私はそう言う恐ろしい未来に怖気をふるう。虫唾が走る。

その場合、まず狙われるのは日本と言う事だろう。
我々は騙されてはならない、決して騙されてはならない。
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コメント
この記事へのコメント
TBです
スティグリッツ教授の提言政策批判:事象的な説明は正しいが政策提言は有効なものではない
http://sun.ap.teacup.com/souun/1051.html
http://sun.ap.teacup.com/souun/1052.html
2008/05/06(火) 14:52 | URL | 早雲 #-[ 編集]
TBです
米国の「デフォルト宣言」→新世界通貨体制
http://sun.ap.teacup.com/souun/431.html
2008/05/06(火) 20:59 | URL | 早雲 #-[ 編集]
うー。 期待してはいけないな。

スティグリッツは大学用の教科書
「ミクロ経済学」
「マクロ経済学」
をかいている。
まず、彼の書いた教科書を読めばよいのです。
彼にとっては自然な結論であろうと思います。
2008/05/09(金) 15:34 | URL | 真名 #mhQZtlZc[ 編集]
>真名様
そうでしょうねぇ。
彼にとってはこれが自然な道筋なんでしょうね。
本当に、悪い意味でのフリードマンの後継者ですな。
これは放置してたらやばいですね。

>早雲様
全くそのとおりですね。<政策提言としては有用ではない

前提がキチンとしていないから結論がメチャクチャになってます。
多分、IMFその他の機関も、前提が狂ってるので世界規模で災厄をばら撒いてしまうのでしょうね。
2008/05/10(土) 13:37 | URL | 三輪耀山 #X.Av9vec[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2008/05/11(日) 11:48 | | #[ 編集]
悪いものであれ良いものであれ結論がグローバル化の時点でアウト
「世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す: ジョセフ・E. スティグリッツ,Joseph E. Stiglitz,楡井 浩一」を恥ずかしながら読んでいないのでなんとも言えないですが、本当に

>>>さらに、貿易赤字をたれ流し続けるアメリカと膨大なドルを抱え込む日本や中国の構図は持続不可能であるとし、「世界紙幣」の創設を提唱しているのは新鮮であった。
<<<
というように世界紙幣の創設を提唱しているのでしょうか。(東アジア共同体とかそういったニュアンスで言っているのかは確認が必要かと思われます・・・本屋で該当する部分をざっと見しただけですが特別引出権SDRの拡張版のようですね・・・)

スティグリッツは「あちら側」の人間なのでしょうか?

彼なりの善意でかたくなに信じている・・・本当に世界政府のようなフラットなワンワールドを作り上げることによって真に平和な世界を作ろうとしているのかもしれません(悪意によって、支配欲によってう考えているのではなく真に平和な世界が出来ると信じている?)。
世界を政治的にも一つにするということは各国が主権を世界政府に委譲するということになるのだろうが、まるでルソーの社会契約論を個人から国家レベルに拡大したようなものに感じます。

いずれにしろ「悪いグローバリズム」だろうが「良いグローバリズム」だろうが最終的な結論が「グローバリズム礼賛」=「世界政府のようなフラットなワンワールドの構築」である限り駄目ですね。フラットなワンワールドへ至る道程、手段について極端な市場原理主義、新自由主義を謳ってみたり、あるいは格差と搾取の是正を謳ってみたりとさまざまですが、手段の方法論云々に惑わされないようにすることが大事なのでしょうか。いずれにしろ結論が決まった特定のイデオデロギーである点に注意しなくてはいけないようですね。
(インターナショナライゼーションじゃ駄目であくまでもグローバリゼーションに拘るんだなこの人は)

しかし政治的な統一なんて本当に出来るのでしょうか?
仮にそんなものが出来たとしてもどうやって公平性を担保するのでしょうか?実際には世界政府を構成する人間は各国から平等に選んでいるように見せて思いっきり連中の息のかかった者が選ばれる可能性が高いと思われますね。
結局、連中は世界レベルでの通貨発行権を握りたいのでしょう・・・。

>>>フラットで、何の起伏も無い世界、どこに行っても同じものがあり、秩序に満ちた世界を地球上に建設する。<<<

そんな究極に壊れた気味の悪い世界なんて実現することは可能なのでしょうかね?
皆がある程度食っていけて満たされる「平等さ」は大事だと思いますが多様性を認めない非寛容な「フラットな」世界なんてごめんですね。

今後の流れとしては、ドルが維持不可能になりつつある今、それに代わる仕組みを作ろうとしているのか。今の体制だとまだまだ国家の頚城があり非常に邪魔である・・・。
よって邪魔な国家・・・を取り払おうとしていると。主権を取り上げようとしていると。

わざと戦争を起こす方向に持っていき、一度まだ残っている秩序を完全に破壊し、戦争で儲け、その後の戦後復興を通してまた設けてその収奪した富を元手に世界政府的なものを設立しようとしているのでしょうか。
世界の資源と富を吸い上げる仕組みをさらに強固なものにして完成させようとしているのかもしれないと妄想してしまいます。

共産主義にしろ新自由主義にしろ色々なイデオロギーが世界を席巻しますがどちらもその目的というのは特定の人間が公を私物化する為の(究極的には通貨発行権を握るため?)方便なのでしょう。
アダム・スミスの自由放任にしてもマルクスの共産主義にしてもケインズの有効需要にしても特定の連中にずいぶ都合よく捻じ曲げられて、もとの理念とは違ったものへ変質した教義にされてしまったと感じています。

共産主義は平等を目指すといいながらも生産手段の国有化という形(名目)で富は共産党に独占された。
新自由主義はその反対の理念を言っているように見えて実際には、政治家達は政商に買収され、グローバリストのイナゴたちのいいように売国に余念が無く、これもまた一部のグローバリストの資本家と彼ら買収された政治家およびその太鼓持ちどもに富は独占されつつある。
売国とは単に国民のもののはずの金を外国に配ってキックバックをもらうというよりも主権をちょっとづつ売り渡すことと定義したほうが正確なようですね。

いずれにしろイデオロギーにあわせるように現実を改造しようとする、捻じ曲げようとする動きには気をつけねばなりませんね。
イデオロギーありきで現実の正誤を判断すると深刻な間違えを起こしそうです。

>>>正しい現状分析と、正しい処方箋による・・・
http://klingon.blog87.fc2.com/blog-entry-592.html
あくまで必要なのはこういう姿勢なのでしょうね。
そして、そのためには歴史と伝統に学ぶほかはないのでしょう。

2008/05/20(火) 09:49 | URL | 憂国皇子 #O1BNfbGM[ 編集]
ミルトン・フリードマンについてですが・・・
>>>(フリードマンも私生活、公の場共に人格者と見られていた人だった。

フリードマンってポンドの空売りをしようとして師匠のフランク・ナイトに破門されたという逸話もあります(諸説ありますが・・・池田信夫http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/496aab491b9cc4b8aa5bb666e8538ce3は違うと言っていますねw)。
フリードマンがロクでもない人間だというのは賢い人には見抜かれていたのでしょう。

******
書評『悪夢のサイクル』
http://www.jrcl.net/web/frame07122d.html
******

>>>私個人としては、シカゴ大学からサミュエルソンを追放した時の、彼の恐るべき仕打ちを記憶に留めているので、そんな外面には絶対に騙されない訳だが・・・。
<<<

ポール・サミュエルソン教授のみならず「社会的共通資本」を提唱した宇沢弘文という経済学者(もとは数学者)もフリードマン一派に追い出されようですね。(彼の著作の「近代経済学の転換」という本は学生のころ読だことがありますが細かい内容は忘れてしまいましたw)
******
米国はなぜ「悪魔」が支配する国になってしまったのか?
http://blog.goo.ne.jp/reforestation/e/c94842ca11c6914d4a2ace3bd9ff3ce1
******
宇沢先生を追い出した時の連中のやり口はウソと捏造を駆使して「共産主義者」のレッテルを貼るという手法を使ったようです(サミュエルソン教授に対しても同じようなことをしたのでしょうか?)。
あることないことで共産主義者のレッテルを貼って宇沢先生の信用を貶め、追い出したようです。
彼が日本に帰ったあとも執拗に粘着して嫌がらせをしていたようですね。
どこかの政治団体で起きた出来事とそっくりですねw
公共の福祉を口にすると共産主義者のレッテルを貼る物事の峻別が出来ない人がいることは三輪様をはじめ自エンドブロガーの多くの方が経験されていることかと思われますがw
新自由主義者の連中・・・我が国では小泉構造改革を礼賛するような連中と性根が腐っているところ
>>>邪悪で功名心に満ちた糞が声のでかさと、頭の悪さ、厚顔無恥な図々しさと、持て余している暇な時間を利用して主導権を取ってしまう。<<<
も共通しているようです。
この手の「シカゴボーイズ」って何処にでも湧いてきて人々の大切なものをぶち壊して台無しにしていきますね。


>>>彼奴は地獄に落ちて、今頃サタンの横で世界を地獄化する手法を熱く語っている事だろうと思う。<<<

彼奴は今頃は閻魔様にペテンと嘘吐きの舌を抜かれて鬼たちに地獄の業火で焼かれているところではないでしょうか?
その向こう側には我が国の構造改革派の売国奴が地獄の裁きの順番待ちで雁首を揃えて並んでいるようです。

2008/05/20(火) 09:59 | URL | 憂国皇子 #O1BNfbGM[ 編集]
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