独立独歩。私は私。誰かに頼るつもりナッシング。それで良し。
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日村春介様、あるいはDr.マッコイ様から質問のトラバがありましたので、お返事させて頂きます。
右余極説 国家戦略のかけらも無い日本
日本は昔から戦略がなかったと言う事ですが、これは少し違うと思います。
小渕内閣(あるいは小渕に引っ付いていた清和会の面子が主流派になるまで)は、日本はアメリカの要求に対してのらりくらりと逃げ回っていました。

橋本龍太郎みたいな糞でも、どうこう言ってもアメリカや中国の要求には、NOとは言わなくても、YESとは言っていなかったのです。

続きは後半で。

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これが小渕内閣あたりから妙な事になります。
アメリカの年次改革要望書に対して、少しなりとも応じる姿勢を見せたのです。

らくだとテントの喩えのとおり。
らくだの頭を入れた途端に、横着ならくだは人間をテントの外に追い出してしまったと言う事です。
絶妙のタイミングで小渕元総理が倒れ、まるでガンダムに出て来るザビ家の人みたいに、昏睡状態の小渕総理が「奇妙奇天烈にも一時的に意識が戻り、森元総理に権限を禅譲すると言い残して、再び昏睡状態に陥る」と言う、誰も信じないだろう経緯で森派が自民党の主流として権限を手に入れてしまいます。

もう、多分こんな出鱈目は、数十年後の歴史書には「世界の憲政史上類を見ない破廉恥」として裁かれる事になるでしょう。
その頃には、自民党は歴史上の存在になっていそうな気もしますが・・・・。(そうでないと日本は終わってしまってるでしょうね。)

ともかくも、戦略の話に戻ります。
以前の自民党は、特に吉田茂あたりは日本がアメリカの戦略的手駒とならない様に動いていました。
軽度の武装しかしなくても、アメリカの世界戦略の中では日本が東側陣営に参加してしまうなど、何の為に戦争で血を流して、日本を徹底的に潰したのかわからなくなります。
少なくとも、昔のアメリカは日本を敵対陣営に回す為に戦争をしたのではない、その事を理解していました。

それがソ連の崩壊と共に変化してしまった。
今の日本の惨状は、大半がアメリカとの関係が上手く行っていない事が原因です。
根本的に日本はアメリカとの共同歩調が戦略の根幹でしたが、そのアメリカの態度が変化してしまっているのです。

私はその変化の根元には、田中角栄の行った日中国交正常化が最も大きく横たわっていると思います。
あるいはその前の台湾の国連からの追放が・・・・。

アメリカの戦略の混乱の端緒は、やはりベトナム戦争での敗北だと思いますが、その前に朝鮮戦争の頃から、復員兵が家庭の崩壊に悩み、社会が根底部分で荒廃し始めた時にも予兆が見えていたと思います。

要するに、アメリカは随分前から戦略を間違えて居たのです。
当初のアメリカの戦略は、アジアを含む太平洋両岸を支配下に置き、そこで通商圏を作り、大儲けを企んでいたのだと思います。

最初の躓きは、中国で国民党が敗北した事です。これで大陸の利権を失いました。
次に、日本が戦前と同じく、あるいは戦前以上に輸出攻勢を行った事でしょう。
しばらくはアメリカも我慢をしていましたが、早晩妙な関係に戻りそうだったので、日本は内需を拡大する事にしました。
そうしたら、出来上がってしまったのはアメリカでさえ驚く、困った国家でした。
ニューディールで失敗し、その後の第二次世界大戦の需要で完全復活したアメリカと、ほぼ同等の手ごわい国家ができてしまったのです。

アメリカの中枢部は困ったでしょう。何故こんな事になるのか?と・・・。
日本は中国と敵対関係の時には味方にしておくべき国でしたが、その前提条件としては
・アメリカと中国が敵対関係である事
・冷戦型の緊張が持続している事
これらの要因が前提としてなければ、やはり日本はアメリカの敵対国になりえると言う事です。

とても大事な事は、アメリカが罪の意識を強烈に抱く傾向のある、しかも自分の罪を誤魔化す傾向がある国家だと言う事です。

アメリカ原住民を虐殺し、その大地を奪った事への罪の意識は、アメリカ原住民を今もって収容所に隔離している事からも明らかです。
その彼等の合言葉は、「人権」「民主主義」なのです。国民が銃で自衛するのが当然の国なのに。
そして、日本に対しても、残虐な絨毯爆撃を行い、市民を大量に虐殺した上に、核攻撃まで行っています。

彼等が日本の報復を恐れる事は並大抵ではないでしょう。
我々日本人が過去の恨みを昇華できる民族だとは、彼等は想像もしていません。
それが日米の埋められない思考の差であると思います。
精神の善良さにおいて、アメリカは日本の足元にも及ばないのです。
そして、その精神の善良さの足りない国家が、日本に罪の意識を持ちながら同盟を結んでいるのです。報復を恐れながら。

アメリカが何故中国に対して、あれほど何度も何度も裏切られながら尻尾を振るのか?
それはアメリカが中国から恨まれていない、少なくとも日本に対して行った様な非道を行っていないと言う、安心できる歴史的事実があるからです。

この点を抜きにしてアメリカ観を持つならば、それは全てが間違いになってしまうと思います。
繰り返しますが、アメリカの中枢部は、日本がいつかアメリカに復讐を企てると確信しています。
その強迫観念は、一部の反日議員に代表されていますが、底流には根深く流れている観念であるとも思います。
アメリカが、トルコや日本に対して過去の罪を問う決議を出すのは、自分達がアメリカ大陸の原住民に対して行った非道を決して認められないからです。
それを認めるのが怖いからこそ、他の国に対して非難を繰り返すのです。
偏執狂としての資質を持った国家だと言えます。

そんなアメリカの深層心理を理解しない限り、日本はアメリカとの同盟関係では危険な方向に向かいかねないと思います。
基本的に、アメリカはイギリスと結託している部分が多く、イギリスの利害からロシアを敵視する傾向が強かったのです。
その脈絡から、ロシアの隣国であり、地政学的な敵国である中国に肩入れする傾向が強いと言えます。
中国に対して米国とEUが好意的なのは、ロシアに対する対抗馬としての存在価値を認められているから。
今も昔も、その事には変わりはありません。
中国の脅威に対して、米国やEUが鈍感なのは、ロシアの強さに対する評価が高く、中国に対する評価が低いから。

だからこそ、無視されていると言う事です。単に日本に対して都合が悪いと言うだけでは、米国や欧州諸国は何等の対応策も取らないでしょう。
彼等の国益に取っては、日本がどうなるかは二の次ですから。(もちろん、日本を併合して世界帝国を目指すと言う事になれば話は別です。日本ごと滅ぼそうとするでしょう。ロシアと手を組んで。)

そう言う意味では、現在の日本の戦略性の喪失は、アメリカと言う戦略的なパートナーの性質を完全に取り違えている事が問題だと思います。
アメリカの都合の良い様に振舞えば、それで良い関係を築けると本気で思っている人が多いのでしょう。

また、新自由主義と言う、アメリカの発狂も日本が戦略的行動を間違える原因になっています。
あの新自由主義と言うのは、言ってみればアメリカが”金融工学”を使い、製造業などの伝統的かつ真っ当な手段で富を得る事を諦めた結果に生じたカルト理論です。
「まともに競争したら不利だから、相手の足を引いてやれ」と言うのが、現在の米英の考え方の根本です。
アメリカの自動車業界は、GMの前年四半期の赤字等を見ても、重厚長大で時代に合致しない自動車を作り続ける頑なな姿勢は今や完全に時代遅れです。
イギリスはロータス、ローバー、アストンマーチン、全ての自動車メーカーが廃業あるいは資本を他国に買い取られてしまいました。

米英とも、恐るべき変化を遂げてしまったのです。
本業であるべき製造業を捨て、金融や株式、証券などの「博打」や「買収」と言う普通ではない方法で、企業それ自体を商品として売買する、不健全な方法での儲けを得る事に汲々として、国民生活を二の次にする、資本家の為だけの国家を作ろうと言う方向性に向かってしまったのです。

それに今の日本は相乗りしようとしています。
正直、米英などの舶来思想をよしとする、真っ当でない日本人は、その不健全さに目を向けようともしません。
それらの本質が、基礎的に根無しである事を理解できないのです。

アメリカの二大政党を見ても、共和党は小さな政府(国民に責任を持たない方向性)であり、民主党は新自由主義(産業や内需を重視しない方向性)を標榜しています。
二つの政党共に、ある一面では絶望的に国民に冷たいのです。
我が国の政府は、随分以前はその様な方向性を示しませんでした。
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コメント
この記事へのコメント
お答えに、わざわざエントリーを一つたちあげてくださり、感謝&恐縮しております。

なるほど、以前から戦略がなかったわけではなく、最近になってどんどんダメになっているということですね。世代交代して戦前の日本を知っている人たちがどんどん引退していったこととも関係あるんでしょうかね。なんとかこの劣化を止めて欲しいものですが・・・
2008/03/03(月) 12:20 | URL | 日村春介 #RwH1dyjc[ 編集]
コメントさせていただきます。
たしか、年次改革要望書が毎年出るきっかけの日米構造協議において、輸入産業保護のため米国の要求を飲んだのは小沢一郎でした。このとき、米国輸出と減反拡大、輸入農産物の拡大が始まったと記憶してました。(輸出輸入額の均衡政策の崩壊と自給率減少政策への転換。)
日本が新自由主義に入ったのは、細川・村山等の非自民政権からだと思ってました。小渕内閣で修正があり、小泉(ネオリベ)政権でほぼ達成。
不思議なのは、60年代から80年代まで「小さな政府」を左翼が連呼していたはずです。いつから「大きい政府」に変換したんですか?
2008/03/03(月) 23:51 | URL | 保守系左派 #Wk23Vs2g[ 編集]
TBです
世界支配層は「産業主義近代」の終焉後の世界に向けて動いている 
http://sun.ap.teacup.com/souun/568.html
http://sun.ap.teacup.com/souun/569.html
2008/03/04(火) 11:53 | URL | 早雲 #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2008/03/05(水) 22:43 | | #[ 編集]
TBです
朝鮮半島における日本の“国益”
http://sun.ap.teacup.com/souun/1377.html
2008/03/06(木) 01:37 | URL | 早雲 #-[ 編集]
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