独立独歩。私は私。誰かに頼るつもりナッシング。それで良し。
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naoko様からの質問への返答エントリーです。

新自由主義の失敗によるブロック経済への移行…。
このブロック経済化というのは、企業の多国籍化、およびファンドのグローバルな投資とどう関わるのでしょう?
あるいは、アフリカや中東の資源の輸出先とどう関わるのでしょうか?
アメリカ・中国・インドを含む、グローバルな経済圏は消滅するのでしょうか?


後半に続きます。

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こちらを参照願いたいのですが、まずは現在の世界の経済のあり方を知って頂きたいのです。
現在の世界は
「”先進国でない国”は供給力を増やして経済成長をさせる」
「供給力の増えた”先進国でない国”は需要が余る」
「余った需要は全てアメリカが引き受けて消費を行う」
と言う造りになっています。

これは厳然たる事実です。

アメリカとしては、好き放題に消費、浪費を行っているのではないのです。
アメリカの消費がなければ、世界各国は経済成長ができません。
国内に需要がないからです。
中国は稼ぎの9割を輸出で賄っています。
EUにも繊維を溢れる程に供給して、貿易摩擦が大規模に発生していますが、何故そんな事になるのかと言うと、中国は内需を創設する意図を共産党が持っていないからです。

半端に内需を発生させると、国内の統制が困難ではなく、不可能になります。
自分達の富を守ろうと言う意識が芽生えるからです。政商達とよろしくやって、民の大半は生かさず殺さず、これが中国の方針です。
また、内需を喚起するのは良いが、その結果、資源の蕩尽が始まれば、誰にもそれを止める事ができないし、すぐに地球上の良質な資源を食いつぶしてしまう事も確定していますし。

話はそれましたが、各国の首脳部は揃って「国民経済よりも富国政策が大事」と言う事で一致しているのです。

中国の場合は、かの国の国民を全て豊かにしてしまったが最後「誰が中国を養うのか?」と言う本の主題を実現してしまいます。
これは印度も同じです。どっちにしても、あの国々は、自分達の国民を豊かにし過ぎると自滅すると知っているのです。

さて、本題に回帰します。
実は、現在の世界は既にブロック経済を復活しつつあるのです。
南米の通商機構、EUなどは、誰が何と言ってもあれはブロック経済圏か、そのブロック経済が自由貿易を今現在行っているだけです。
その他に、東アジア共同体と言うのも、あれは一種のブロック経済圏です。

その目的は何か?前々から囁かれているアメリカの崩落、ドルの価値喪失に対して、経済ブロック内での影響緩和措置を講じると言う事です。
東アジア共同体と、南米のブロックについては完全に「反米同盟」としての側面を有しています。
各ブロックについては、EU(フランスとドイツ)も南米(ベネズエラとブラジル)が盟主争いを熱く繰り広げていました。

東アジア共同体なんかは、多分核兵器を持った中国が域内の各国の盟主を気取り始めるでしょう。
何度も繰り返していっている事ですが、東アジア共同体などを作ったが最後、日本は内政干渉の嵐に晒されて、国民の幸せも自由も奪われてしまうに違いありません。
避けるが吉です。

そもそも、アメリカは自由貿易の旨みを思う存分満喫したいと思っています。
以前に、日本を叩く為にスムート・ハーレイ法と言う法律を施工して、世界中がブロック経済で固まってしまった前例をアメリカは忘れていません。

アメリカの願いと言うか欲求は、どんな体制でも良いのですが、アメリカの利益が極大化する事にしかありません。
現時点でも、カナダとメキシコを抱き込んで、北米経済圏を構築しようとしていますし、

現時点でも、アメリカが一人勝ちできるならば、平気でアメリカはブロック経済に引き篭もってしまうでしょう。
いや、実際は全世界に与える影響を考えれば、アメリカはブロック経済を推奨し、しばらくの間引き篭もってやりたいと言う欲求すら持っているに違いありません。
アメリカと言う消費の牽引車両が無くなった世界の経済は、坂道をズルズルと滑り落ちて行くしかありませんから。

邪魔な新興国を叩き潰し、世界の覇権を再度定着させる為には、アメリカの国益にブロック経済に引き篭もる事は合致してさえ居るのです。

その場合でも、問題は日本です。
日本が東アジア共同体を提唱し、中国に全て食われながらもブロック経済内で成長を遂げる事に成功したりした日には、アメリカとしてはどう日本を待遇して良いのかと言う事になります。

普通に考えて、世界最大のアメリカの敵国としての日本が、再度クローズアップされる事でしょう。
今度こそ滅ぼせと言う意見も強く語られる事でしょう。

はっきり言って、今のままでも立ち行かず、今のままでなくなれば最初に破局がやって来て、その後に再生すればアメリカの敵、近隣国の餌となってしまう。
そう言う身の上が決定している訳です。

悩ましいと言うか、絶対に踏み込んではいけない道だと思います。
今のうちに、地政学的な敵国である中国に対する姿勢を確定しておかないといけないのですが・・・・。

小泉内閣の対外姿勢を露骨に表現しているのが、現在の福田内閣と言う事ですから。
期待薄としか申す言葉がありません。
こんな大事な時期に、暗愚を超えて、破滅的な宰相が国の頂点に立っているのですから。

日本は本当に政治家に恵まれていません。
この件については、今回はこれまでにしておきます。

次回以降、もっと詳しく述べる事になると思います。
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コメント
この記事へのコメント
今更ながら、ですが三輪さんがそこらの外交・安全保障ばかりの政治ブロガーと一線を画しているのは経済について造詣深く語れるところだと、改めて感服しました。
お恥ずかしながら、経済白痴の私でも三輪さんの経済系エントリーを多少なりとも理解できるよう、少しは勉強してみようかと思っております。
とは言ってもいきなり三輪さんお薦めのリチャード・クー氏あたりの著書を購入しても当然チンプンカンプンだと思いますので、入門書の入門書位のレベルから始めてみようと思っているレベルなんですが。。。(汗)
もし三輪さんお薦めの良書などがあれば、宜しければ紹介してください。何も知らずに買った本の著者が、もし竹中のような構造カイカクマンセー派の学者だったりしたら、途中で挫折してしまいそう?ですので(笑)
2008/02/25(月) 00:12 | URL | Nob #qIFa0De.[ 編集]
米か、華か
世界経済は米国を頂点とした自由貿易主義と広域地域単位のブロック経済主義のせめぎあいがあり、このままではブロック経済に移行する可能性が高いということですね。連なる山が志向するところは日本が東アジア圏ブロック経済に組み込まれることを前提に、しかし盟主は共産中国ではない、よりマシな新政権中国であると。そして日本はその枠組みの中で、戦後日本が米国の保護国として経済発展してきたように、属国ではあるけれど、かなりマシな属国としてそれなりにやっていくべきであると。日本が米中どちらの属国にもならない鎖国主義が理想的ではあるけれども、それは現実的ではないですよと。三輪氏は反米でも、江田島氏の環太平洋同盟は米国抜きでは考えられませんよと。つまるところそれは結局親米でしょうよと。そういう三輪氏と江田島氏の思想の本質的乖離があるし、国内外は敵だらけだし、どうしようもないので、こうなったらもう不本意ながらも連なる山の戦略に乗っからざるを得ないような予感…。
2008/02/25(月) 01:11 | URL | 永野鉄夫 #mQop/nM.[ 編集]
>永野鉄夫さん
アホらしい・・・・。日本主導の東アジア共同体?

夜更けだったので見間違えていました。なんと、中国の属国としての日本をお望みですか?もう、乾いた笑いしか出ませんね。

申し訳ないが、私と貴方がたは思考的に交点がありません。
どこにもない。いい加減、お互いにそう言う正しい認識に基づいて関係を確定致しましょう。

つまり、もう二度と私のサイトに来ないで頂きたいです。コメントも必要ないです。
何度も何度も同じ事は言わさないで下さい。

それと、私には節度があります。
不本意ながらも日本を属国として、他国に売却する?
私はそんな事に加担する事はしません。できません。
日本人ですから。

>Nob様
日経オンラインのリチャード・クーの論は、あれは下手な経済書よりも簡潔に要点だけ書いてありますね。
お勧めです。(他の大半の記事は屑ですが)

ちなみに、経済の入門書については、あまり良く知らないですね。
現在の経済評論の本は、大半が電波と言うか、新自由主義マンセーです。

スティグリッツ、ウォルフィッツの本は、経済学の手ほどきはしていませんが、読めば何となくいろんな事がわかるでしょう。
その他に、「マネーを生み出す怪物]と言う本はお勧めです。
アメリカの正体が理解できます。
2008/02/25(月) 01:29 | URL | 三輪耀山 #X.Av9vec[ 編集]
くわしい説明ありがとうございます。
まず確認ですが、先進国でない国のあまった需要と言うのは、中東産油国などのオイル・マネーなどと理解していいのでしょうか?
それから、アメリカの消費力というものが、それほどに膨大なものであるというイメージが、実はありませんでした。それはファンドなどを介して諸外国からアメリカへの資金流入が膨大であり、それを吸収する国力をアメリカが持っているということでしょうか?
あと、中国・インドなどは豊かになりすぎると自滅するというのは、貧富の格差の拡大に、社会構造そのものが耐えられないという意味、同時に地球上の資源の枯渇や環境破壊による人類の危機を含んでいますよね?
あと、東アジア共同体における日本の立場の弱さは、資源・市場をともに中国に依存することになるという意味・・・ですよね。
地政学的に日本が三大国の狭間にあって、緩衝地帯も持たないという心もとなさはわかる気がします。
中国に対する姿勢…、これは今のところ私には想像もつかない問題です。
文化的衝突というイメージはあるのですが…。
ものすごく興味のある問題ですね。
2008/02/25(月) 04:53 | URL | naoko #-[ 編集]
>naokoさんへ
「あまった需要」は具体的なオイルマネー等ではなく、抽象的な経済モデルの「あまった財、お金」と考えたほうが理解しやすいかと思います。晴耕雨読さんの「供給=需要」が参考になるように思います。
>三輪さんへ
私はやや楽観しております。ロシアの保守化や、アメリカとイランの和解等、近頃の国際現象を見てますと、世界支配層が相食みながらもカルテル的な棲み分けの合意に達したのかなという印象を受けます。つまり、各国保守化、自給自足的な政策により資本(お金)の増えすぎを抑制しようという動きです。世界的な保守化のおすみつきの中で保守化できれば、もちろん問題は山積みですが、日本はそこそこ持ちこたえることができるのかなという予想です(一応のゴールは増殖資本主義の終わりです)。
甘いですかね?
2008/02/25(月) 18:08 | URL | とんぼのめがね #NkOZRVVI[ 編集]
>naoko様
オイルマネーとかは単なる金です。
私の言っている余剰とは、中国その他の先進国以外の新興国が作り、欧米で販売している莫大な製品の事です。
それらを、アメリカや欧州では安く買って大量に消費しています。

東アジア共同体での日本の運命は、中国が輸出してくる農作物で、日本の農業が破壊されてしまい、その他の軽工業その他も破壊されると言う事です。

信じられない位の失業が襲って来ます。
上のコメントで書いている永田何某は、そう言うのに加えて、日本の属国としての中国への降伏をも視野に入れています。

つまり、EUがEU内の多国籍企業の都合の良い共同体であるのと同じ様に、日本も一部の企業が潤えば、それ以外の国民全てを”売却”しても良いのだと。

そう言う趣旨で彼は発言しています。
正直、これが東アジア共同体に賛成している資本家の本音です。
もう、連なる山の方々とは金輪際口も聞きたくない、目も向けたくない、見ても欲しくない、その様に一切の交際を謝絶すべきだと思っています。

私は日本人としての自覚を捨てる事ができない男ですからね。
彼等とのお話は無理です。

>とんぼのめがね様
どうでしょうね。甘いというか、私も今の情勢はよくわからない所があります。
むしろ、世界の支配層とやらは、秩序感覚を喪失して、ひたすらにカオス化しているだけかと思えます。
2008/02/25(月) 23:28 | URL | 三輪耀山 #X.Av9vec[ 編集]
TBです
「定常状態」あるいは「歴史段階的動態均衡」という経済状況
http://sun.ap.teacup.com/souun/342.html
http://sun.ap.teacup.com/souun/343.html
20世紀の「大恐慌」と21世紀の差異性:20世紀「大恐慌」と21世紀「世界同時デフレ不況
http://sun.ap.teacup.com/souun/1016.html
2008/02/25(月) 23:46 | URL | 早雲 #-[ 編集]
ありがとうございます
三輪様、早速ありがとうございます。

まずは経済学の初歩から学習し、私も少しは経済について語れるようになりたいものです。
2008/02/26(火) 01:41 | URL | Nob #qIFa0De.[ 編集]
>三輪さんへ
カオスということであれば打つ手なし(多すぎ)・・・という気がします。私の認識は、それ程根拠のあるものではありません。色々読んで回って、次々忘れて、時折つながる、といった程度のものです。現在の災厄をくぐり抜けるのに一番被害が少ないのは保守的経済だと思っていますので、つい、そう期待してしまいます。すみません、焦らずもう少し推移を見守りたいと思います。
>早雲さんへ
よく読ませていただいてます。ありがとうございます。
2008/02/26(火) 18:24 | URL | とんぼのめがね #NkOZRVVI[ 編集]
三輪さん、とんぼのめがねさん、ありがとうございました
いろいろな意味で、心細い状況ですが、とんぼのめがねさんの言うように、わたしも焦らず推移を見守りたいと思います。
人間の善意と魂を信じて…。
2008/02/27(水) 02:17 | URL | naoko #-[ 編集]
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