独立独歩。私は私。誰かに頼るつもりナッシング。それで良し。
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登山道にロープを設置するのをやめようという動き…切れて事故になれば責任問題?

 登山道の危険な箇所にはロープや鎖が設置してあることが多い。おかげで登山者は危険箇所を安全に通過することができる。だが、管理が行き届いているわけではないから、切れかかったロープもある。

 ロープなどの利用は登山者自身の判断と責任で行われてきたのだろう。また通りがかりの登山者がロープなどの補修をすることもあったと思われる。

 ところが、登山道の整備を長年実施している団体で、今後ロープの取付をやめようという動きがあることを知った。ロープの切断などにより利用者が負傷・死亡した場合、損害賠償を請求される恐れがある、というのがその理由である。

 合繊ロープ(安価な標識用ロープが多く使われる)は日光によって徐々に劣化する。十分な管理ができない以上、無償の設置者に訴訟リスクまで負担しろとはとても言えない。訴訟になっても設置者の責任は免れるかもしれないが、訴訟のわずらしさは避けられない。

 背景には、事故の責任者を厳しく問う世の風潮がある。事故の責任者を苛烈なまでに追及するマスメディアの報道は責任追及があたりまえという風潮を培ってきた。医療の分野では、医療側は訴訟リスクを避けるため、訴訟リスクの高い救急患者受入れの消極化、積極的医療に代わり消極的・防衛的医療、などの防衛策を採ってきた。(医療崩壊を推進するマスコミ報道 参照)

 世の中の流れは、信頼から不信・敵対へ、自己責任から他者の責任追及へと、徐々に変わってきたように見える。当然、紛争は多くなり、解決は裁判でどうぞ、となる。ここにつけ込んだのが、司法試験合格者6倍の3000人を企てた司法改革推進者達だ、というのは少々気の回しすぎか。

 彼らが目指したのは法が支配する世界、法化社会などといって日常のことまで法の関与を徹底させることではなかったか。でなければ6倍も必要な筈がない。法律家が至る所にいて、常に彼らに法律上の相談して物事を進めるような社会はどうかと思う。

 話がそれたが、権利を主張し、責任を追及することに熱心な社会では、リスクのある仕事の引受け手がなくなるのは当然である。もし登山道のロープが切れて死亡事故が起こり、マスコミが設置者の責任を言い出したら、全国の山からロープや鎖が消えることは間違いなさそうだ。


このエントリーには解説は要らないと思います。
権利や責任の在り処を、今の日本人は見失ってはいませんか?

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コメント
この記事へのコメント
イラクで同胞が殺された時に自業自得、自己責任と気狂いのように騒いでいた連中は、自分が死にそうな時に誰も助けてくれない理由が、自分の過去の誤りにあると気がつくだろうか。
2008/02/20(水) 13:25 | URL | 到 #EBUSheBA[ 編集]
末世
> もし登山道のロープが切れて死亡事故が起こり、マスコミが設置者の責任を言い出したら、全国の山からロープや鎖が消えることは間違いなさそうだ。

まさに「末世」ですね・・・。
2008/02/20(水) 15:15 | URL | 喜八 #WE/hy34.[ 編集]
医者への訴訟もその一つ
患者が死んで一々訴訟されていたら医者はいなくなる。医者も人間だ。9分9厘助からない患者を診療拒否するのは当たり前。
2008/02/20(水) 16:18 | URL | ケーキ屋 #DL0dExLA[ 編集]
TBです
「亡国」とは...
http://sun.ap.teacup.com/souun/229.html
2008/02/20(水) 22:29 | URL | 早雲 #-[ 編集]
権利権利と言い立てることは裁判社会になり、また自己の権利を如何に他者に保障させるかという功利主義社会になります。
人権なんてのはないほうが良い社会なのです。
政府が独裁的であるがゆえに唱えられない社会は問題ですけどね。
2008/02/20(水) 23:40 | URL | 耕 #HPFwKXmo[ 編集]
そういえば…
福島県立大野病院産科医逮捕事件から2年がたつんですよね。
今では、県内の県立病院全ての産婦人科が閉鎖しているらしいです。
責任者を責めたって、結局問題は解決しない。問題を解決するためには、何が起きたか、という真実を知る事、そしてどうすれば防ぐ事ができるか、を考える事が大事なんですよね。
2008/02/21(木) 13:43 | URL | unname #-[ 編集]
はじめてコメントさせてもらいます
私はかつて関係者(登山道にロープを設置)だったこともあって、三輪さんの「怒り」はよく理解できます。

怪我をした、遭難したというから自分の仕事を放り出して駆けつけても、当然という顔をされて礼のひとつもなかったり。救助のヘリを呼べというから呼んだら民間のヘリが来て、料金を支払う段になってオレは呼んでない、と言い張ったり...。道標やロープに関するいざこざなんて、序の口でした。

こんな社会になってしまったのは、権利意識が強くなってしまった所為だという意見には、私も同感です。「人権」が「人情」を駆逐してしまった。

ですが、そうした権利意識も国家理念が野放図に蔓延ることを抑制するには有効です。その逆も然り。要はバランスでしょう。
2008/02/26(火) 16:06 | URL | 愚樵 #OARS9n6I[ 編集]
>愚樵様
他のブログでは何度かお目にかかっていますね。
これらはマスコミが訴訟を煽った結果です。
「みんなには人権があり、怪我や不都合を受けたら、それに賠償を求める権利がある。」なんて事を平気で口にして、社会正義を後ろ盾に、個人や団体を攻撃するのを扇動するんですから。
むちゃくちゃですよ・・・。

訴訟は社会的制裁だと、そう言う風にどこかで教えて貰った事はないのかと?
他者を制裁する権利を与える手ごろな権利など、本来あってはいけない筈なのです。
私が言いたい事はそう言う事です。
わかっていただけますよね?(と言うか、何故わからないんだと言う世界ですが)

>unname様
>。問題を解決するためには、何が起きたか、という真実を知る事、そしてどうすれば防ぐ事ができるか、を考える事が大事なんですよね。

その通りです。
しかし、それが社会的制裁を与えてしまう事に摩り替わっています。
みんなそう言う流れの中では、リスクを回避する事しか考えません。

結局、今のマスコミが破壊しようとしているのは公共心だとしか考えられません。

>耕様
人権の無い社会は暗黒の社会です。
でも、人権を過剰に主張する社会は、それは無秩序な低い信頼の社会にならざるを得ないでしょう。

俺だけが、と思って訴訟を起こす者はやってるんでしょうけど、それが全体に悪影響を及ぼしまくっているのが、今の日本社会ですね。

>喜八様
まさに末世ですね。
誰かの為に善意をふせば、それを逆手に訴えられる。
地獄ですね。阿修羅地獄です。

>到様
いえ、多分その時には政府をマスコミは責めるでしょう。
全部人のせいとしか考えていないと思います。
2008/02/29(金) 13:41 | URL | 三輪耀山 #X.Av9vec[ 編集]
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