独立独歩。私は私。誰かに頼るつもりナッシング。それで良し。
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昔、旧三輪のレッドアラートで同じ題名のエントリーを書いた事がある。
当時の内容は下記の本に書かれた内容とほぼ同じ。

Amazon.co.jp: 持ってはいけない!ドナーカード―臓器提供現場からの警鐘 (風媒社ブックレット): 本: 五島 幸明,日本消費者連盟,日消連


「ドナーカードを持った重症患者は、移植臓器欲しさに故意に脳死状態になるよう処置される」と言う内容だった。

善意の患者が恐ろしい目に遭うと言う事を書いた。
今回のエントリーはその反対。善意の医師が恐ろしい目に逢う話。

では、後半で。

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07/12/27 もうひとつの報道被害・・・医療崩壊を推進するマスコミ報道


 医療裁判に巻き込まれたことを主な理由として外科部長が病院を辞めた。彼は肝臓手術の専門家で、肝臓に転移したがんの新しい治療法に取り組んでいた。
 ガンが転移して他の治療法がない患者に、死亡率は20%くらいと説明し、本人とその妻に同意を得た上で新しい治療法を実施したが、不眠不休の治療の甲斐なく患者は亡くなった。同意を知らなかった患者の娘が納得せず、訴訟になった。医師は訴訟には勝ったが、多大の心労を負い、「もう、いやになった」と漏らした。

 以上は産経のコラム【断 久坂部羊】07/12/23付を要約したものです。

 コラムの著者は最後に「何とか患者と医療者の敵対する状況は避けられないものか」と結んでいます。

 小松秀樹氏は著書「医療の限界」の中で「産科医は訴訟をきっかけにしばしば参加医療から離れます。私の直接知っている医師にも、訴訟を機に産科をやめた医師が複数います」と述べています。

 ある大病院の勤務医は週80~90時間働いていますが、例外的なケースではないそうです。プライベートの時間はほとんどありません。
 これに訴訟が加われば心身ともに耐えられず、仕事への意欲を失いかねません。

 一方、救急患者の受け入れ拒否の増加が問題なっています。
 「救急搬送された患者が医療機関から受け入れを拒否されるケースが、この数年間で都市部を中心に激増していることがわかった。堺市周辺や兵庫県の尼崎、西宮両市などで数倍にのぼっている。堺市高石市消防組合の場合、5回以上の拒否件数は04年に65件だったが、06年は476件と7倍以上、川崎市でも 04年に5回以上の拒否が679件だったが、06年は1269件に増えた」(9/21朝日大阪夕刊から1部を抜粋)

 医師不足が背景にあると説明されますが、この2年間の急増ぶりは十分な説明になりません。
 大きい理由は病院が訴訟リスクの高い救急患者を敬遠しているためだと言われています。

 医療訴訟が増加した第一の原因は医療に対する不信感の増大でしょう。
 NPO法人「ささえあい医療人権センター・コムル」によると、年ごとの医療事故に関する関する新聞記事の件数と医療不信の相談件数が強い相関関係にあったされています。

 やや図式的になりますが、医療事故の報道が医療不信を招き、それが訴訟を増加させます。
 その結果、医療側が、救急患者の受け入れに消極的になる、またリスクのある積極的な治療を避ける、医師がリスクの高い診療科を避けるという「自衛策」をとったもの、と見てよいでしょう。


 医療事故の報道自体は必要です。中には訴訟されて当然というケースもあるでしょう。
 しかし、報道が過大であったり、医療を理解する能力もないまま医療側の責任を過度に問うような報道の結果、信頼関係で結ばれるべき医師と患者が敵対意識をもってしまうことはとても不幸なことです(弁護士は喜びますが)
 ごく一部の事故が過大に報道されれば、不信は全体に広がるでしょう。

 医療はそもそも不完全なものであり、当然リスクが伴います。
 マスメディアは事故があるたびに責任者を指弾しますが、そのとき完全無欠があたりまえという立場をとりがちです。
 その方が激しく責められるし、それが被害者への同情を集め、メディア自身の正義(本当は偽善?)を印象づけるからです。

 コントラストが強く、サプライズのある記事が見世物としては重宝されます。

 記事にコントラストを作るための便宜的な厳しい正義は読者・視聴者を徐々に不寛容にし、不信感の強い人間を生み出します。
 安全であっても、消費期限を延ばす行為はこの1年でひどい悪事とみなされるようになりました。

 医療側は正当な理由なく診療を拒否できません。不特定多数の患者の中に少しでも敵対しそうな者がいれば、対策をとらざるを得ません。
 訴訟を避けるために事前の説明に多くの時間を割かざるを得なくなりましたが、それが医師不足をさらに激化させていると言われています。

 過大な報道は医療に大きな負担を強いるだけでなく、受け入れ拒否や、防衛的な治療しかやらないなど、患者にも大きな不利益をもたらします。既に産科と小児科の医師が減少していますが、将来は内科や外科など生命にかかわる医師の減少の可能性もあります。

 患者に比して強い立場の医療者を強く指弾する記事は、記者や読者にカタルシスをもたらす反面、大きい代償を払っているという事実にメディアはもっと気づくべきです。

 記者やマスコミ幹部が救急患者となって、受け入れ拒否に遭えば、記事の書き方が少しは改まるかもしれません。それを期待することにしますか。



実際、この数年の自民党清和会が引き起こして来た不況と、日本を訴訟社会に変化させようとする方向性、不況下で「お金持ちのお医者さん」に対して発生した怨恨、「私一人ならどれだけ高飛車に訴訟しても良いじゃないか」と言う自称被害者=原告の態度。

これらが積もり積もって「イレギュラーな患者はリスクが高いので受け入れ拒否」と言う風潮が定着してしまった様です。
急患を受け入れて、容態が一転して悪化すれば「医療ミスで訴えられる可能性が極高い」と最近の医療界では看做している様です。

まあ無理も無い事で・・・・・。
昔は急患が受け入れ先で死ぬ事なんか「当たり前の了解事項」だったのだけど、「患者の人権」をマスコミが過剰に問うようになり、医院の中まで入って取材する様になり、それが訴訟を誘発し・・・・・。

と言う連鎖なのだろう。

被害者として祭り上げられた遺族は、自分達がヒーローになったかの様な錯覚を起こし、過激な法廷闘争を行ってしまう。
最初から死に掛けていた人を、医師が助けようとして失敗した。
その事を「患者は医師の犠牲になった」と言う風にマスコミが報道してしまう。
「犠牲者の遺族」を支援しようとする「善意に燃える人達」が一緒になって医師を叩く。

医師も人間であり、間違いも犯し、何より心があるのに・・・・無謬で残酷な人間かも知れない・・・と言う事で法廷に立たされる。
そんな事件が繰り返されて、とうとうこの様な世相になってしまったと・・・・。

マスコミの罪は本当に大きい。
センセーショナルな展開のみを求めて、自由な報道を繰り返す。

ただ、その結果生じてきた社会問題には全く無力で、しかも責任を取ろうとしない。
医療業界と国民を敵対させてしまったのはマスコミの罪だ。
そして、マスコミの言うとおりに医療業界を叩いてみせた政府も・・・・。

小泉内閣の時代に、様々な手を使って国家が医療業界を叩いた事も忘れてはならない。
そして、その国家の医療叩きの錦の御旗は「民意」であった。

医療業界は民意に対して報復を行って来ている。救急医療の拒否と言う形で。
でも、相手が人間だと思わずに叩いて来た国民の罪も、言い訳できないほどに大きいと私は思う。
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2008/01/07(月) 12:02 | URL | とれまが人気ブログランキング運 #/39tV3.I[ 編集]
胸が痛むエントリですね
三輪さま こちらには久しぶりに書き込みさせていただきます。
>医師も人間であり、間違いも犯し、何より心があるのに
全く同感です。患者の生命を救えなかったときの医師や看護師の方々の
落胆たるや想像を絶するものがあります。
おととしに実父、昨年は義母の死を看取っていただいた片田舎の老医師は
いずれも臨終の際には目に涙をいっぱい溜めて合掌して下さいました。
戦後体制の中でその地位を著しく低下させてしまった「医師、教師」、
そのツケはあまりにも大きいと思わざるをえません。
2008/01/07(月) 20:12 | URL | ROM #-[ 編集]
失礼しました。HNを訂正いたします。
2008/01/07(月) 20:13 | URL | ROM太郎 #-[ 編集]
職人こそ日本の誇り
医者、医療関係では看護師も入りますし、福祉系では介護士なども入ります。その他、航空機パイロット、電車・バスの運転士などもです。教師も入れてもいいかもしれない。

これらの「職人」たちが、特に今世紀に入ってから著しく貶められている気がしますね。

>マスコミの罪は本当に大きい。
センセーショナルな展開のみを求めて、自由な報道を繰り返す。

>ただ、その結果生じてきた社会問題には全く無力で、しかも責任を取ろうとしない。
>医療業界と国民を敵対させてしまったのはマスコミの罪だ。
>そして、マスコミの言うとおりに医療業界を叩いてみせた政府も・・・・。

「規制緩和」、「市場原理」の大合唱をしているマスゴミは、大新聞は独占禁止法特殊指定で、テレビ・ラジオは放送法で、それぞれガチガチに保護されているこれぞ「聖域」。自分たちでは何も生み出せないくせに、評論家面してあちこちの「職人」(=プロフェッショナル)たちを叩きまくる。

一番「規制緩和」して「市場原理」に晒さなければならないのは、マスゴミ業界なのは、ネチズンの共通理解だと考えます。

2008/01/08(火) 00:03 | URL | のらくろ #-[ 編集]
よくわかります
私のかつての実家は、住宅の工務店でして、いまの医療と同じように「手抜き建築」がマスコミで取り上げられたことがあります。
そりゃあ、住んで間もないうちに家が傾いただの、雨漏りしただのってのは問題です。
姉歯建築士の問題(というよりも、あれは業界全体の問題だと思うが)なんかもそりゃヤバいです。
しかしながら、五年も十年も経てば、丁寧に作ってあってもどこかしら小さなトラブルは出てくるものです。
車にメンテが必要なのと同じ話です。

まあ、言いたいことはわかっていただけると思いますが、それ以降、なんやかんやとケチつけてくる人、多かったですよ。
いままでだったら、どこどこが壊れたから見てくれないかなって仕事をくれたもんでしたけど、それ以降は手抜きじゃないか、偽装じゃないかとさんざん言われてました。
大手メーカーならともかく、小さな街の工務店ですよ。
地元の信用を失ってしまったら、すぐに吹き飛んでしまいます。
そんな手抜きなんて、絶対にできないししていない。
ミスがまったくないとは言いませんが、それにはきちんと対応してましたよ。

そうして、とてもこの業界はダメだと思いまして、オヤジの逝去とともにさっさと会社は畳みました。

日本は職人の国であったはずなのに、どうしてこんなことになってしまったんでしょうね。
マスコミのミスリードなんていまに始まった話じゃないですけど、そのおかげでまじめに仕事をしている人間がどれだけ迷惑しているのか考えていただきたいもんです。

ていうか、一般大衆も、そんなにマスコミに踊らされるなと。
広告もらってしゃべってるようなことに、どれだけの真実があるのか少しは疑ってほしいと思います。

2008/01/10(木) 16:00 | URL | かぎお #Tnr0/ECw[ 編集]
私は漢方専門のクリニックに通院していますが、国はもっと漢方医療に予算を組んで、公立の漢方専門病院を作るべきだと思っています。治療方法にもバリエイションがあったほうがいいと思います。治療方法も選べるほうがいいですよ。治療法比comなんかがどんどん普及して、患者と医療現場で働く人達がもっと自由に意見が言える環境が必要だと思います。
2008/01/17(木) 05:17 | URL | アンチカルト #-[ 編集]
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2008/01/07(月) 08:34:17 | 草莽崛起 ーPRIDE OF JAPAN
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