独立独歩。私は私。誰かに頼るつもりナッシング。それで良し。
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私は子供の頃は本の虫だった。いや、今もきっちり活字中毒なのだがねw
で、古い本を結構今も沢山持っている訳なのだ。

そんな本の中で結構大事に20年以上も持っている本が何冊かある。
久保書店の「テラ防衛軍と暗黒星団」と言う本、結構面白いスペースオペラ。
やはり久保書店の「太陽系の危機」、作者は有名なキャンベル氏。
アインシュタインとハイゼンベルグが当時の人達にどんな影響を与えていたのかが如実にわかる快作wである。
他にも沢山あるが、その内の一冊がとても思い出深く、私に今も感動を与えてくれる作品である。
福島正美氏の「リュイテン太陽」と言う本。

時は宇宙開拓時代、地球と火星の間を原子力宇宙船が飛び回っている時代である。
そんな時代に大きな変化が起きる。
我々の太陽系からそれ程離れていないご近所の恒星であるリュイテン(地球から8.9光年程離れた恒星)が超新星となって爆発した余波が、ソル星系にも伝播して来たのです。

主人公シンペイ(彼は福島氏の他の短編にも幾つか出て来ます)は、その超新星が撒き散らす核粒子のせいで兄を失い、父親が船長をしている宇宙船シェパード号も遭難してしまいます。
主人公達の乗る宇宙船は、その遭難したシェパード号を救出すべく現場に急行し、遂に主人公は父親と遭難した乗組員と邂逅します。

ラスト近くで、主人公は父親を助ける為に死地に自分だけを残して、爆発寸前のシェパード号の近くに残る事を決めます。
その時の主人公の雄々しさは強く心に残っています。
燃え上がり、恐ろしい災厄の光を放つリュイテン太陽を「おのれ!」と言う言葉と共に睨みつけ、大自然の猛威に対して、その理不尽なまでの力に対して服従しないと心に誓うのです。

正直・・・・今の世界に足りないものって、そう言う雄々しさなんだろうなと。
私は賢い人は尊敬しますし、年長者は敬いますし、女性には暴力を振るわないと誓いを立てています。
しかし、私が最も強い憧れを抱くのは、どんな逆境においてもひるまず、高貴に戦い抜く「闘志を失わない人」なのです。
命を捨てる決意をしていながらも、それでも生きる事、生かす事を最後まで貫こうとする強靭さ。

強い事ではなく靭い事。目の中に表れる生命力、他人を感動させずには居られない高貴さ。
その素晴らしさを幼い私は本を読んで実感したのです。
本はアルファベットや漢字やひらがなの羅列ではない。作者の血潮で書かれた価値観の塊なのだと。
私はこう言う本を読んで実感したのです。今の世の中、血潮で書かれた文章がすくな過ぎる。

特に最近の文学(サラダ記念日とかのナンセンス系文学)には「私の言ってる出鱈目がわかる人だけ読んで頂戴」と言う、他人様を馬鹿にした作品が多すぎるのである。

誰もがわかる、誰に対してもわからせる。
そう言う血潮の入った文学が最近は下火になっている様に思えてならない。
絵本とかを読んで楽しいなと今のこの年でも思えるのは、絵本と言うものが「子供にでもわかる」と言う風にかかれているからなのだと思います。

難解で、知性と文才の片鱗がある事を要求する中級以上の文学も大事なのでしょうけど、今の日本文学の衰退の理由は、入り口にあるべき「ジュブナイル」などの子供達の為の文学の崩壊が原因なのではないかと思う訳です。

今の文学に、今の日本に足りないものは「夢」と「発展していく世界への期待」だと思います。
私は子供の頃は宇宙を開拓する人になりたかった。
宇宙で死んでも良いのだと思っていたのです。いや、今でも思ってるのかなww
私の書棚に残っている本は、そう言う憧れが入っているんです。
三輪のレッドアラートを私に書かせる理由が・・・入っているんです。
諦めを知らない靭い希望、その趣旨が入っているんです。良い本は読めば読むほど心が豊かになります。

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コメント
この記事へのコメント
懐かしい名作
この福島作品、学校の図書室に所蔵されていて読んだ記憶があります。昔は他にも、あかね書房や岩崎書店が名作をリライトしたものを出しており、幸福な読書体験をしました。困難に対して、諦めることなく理性と勇気をもって立ち向かい、道を開く主人公。少年少女にはこういう本を読ませたいですね。
蛇足ですが、子どもの頃の私は「さ迷う都市宇宙船」がお気に入りでした。
2007/11/24(土) 13:45 | URL | RAS #-[ 編集]
SFの話題でいいんですかw?
ぼくも福島正実、光瀬龍、眉村卓、豊田有恒、筒井康隆、矢野徹…あたりの和製ジュヴナイルSFや星新一の短編あたりから入って、それから大人向けの作品や別の作家、外国作品も読むようになりました。鶴書房SFベストセラーズは時をかける少女、なぞの転校生、夕ばえ作戦など、NHKでドラマ化されたりしましたね。ラジオSFコーナーなんてのもやってました。
当時のジュヴナイルSF作品について言えば、過剰な商業主義に影響されたり、ラノベのような粗製濫造(失礼)状態でもなく、また科学的に未解決な問題も単純でわかりやすいものが多かったり、新技術も普及していなかったという環境もあると思いますが、おかげで様々な考え方や可能性、想像力の訓練になったと思います。理系に進もうと思ったきっかけにもなったし…
2007/11/25(日) 14:32 | URL | 名無しマヘル神信者 #GsbZZxQM[ 編集]
子供の頃読んだ本
私の子供の頃は祖母が図書館の管理人をしてたので、沢山の蔵書に恵まれていたのですが、活字は読まずに沖縄の博覧会の写真集やのらくろ上等兵とか「日本の城」とかしか見ませんでした。近所の同級生は、沢山蔵書を読んでいたから、その子は一浪して東京大学に入学していました。こういうところで差が出るので読書というのは大切なんだと思います。
2007/11/25(日) 17:22 | URL | ケーキ屋 #DL0dExLA[ 編集]
SFと言えば・・・
SFと言えば、アジモフのファウンデーションも面白かったです。
文明の進化と同時に退化もありうるという斬新な発想は、現状は不変ではないという警句を現代社会に与えているような気がします。

とても世界大戦中に書かれた作品には思えませんでした。
2007/11/25(日) 19:44 | URL | 果名 #mQop/nM.[ 編集]
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2007/11/24(土) 08:15:05 | 草莽崛起 ーPRIDE OF JAPAN
1,調査の結果、下位となった自治体の動向 (一)大阪府(小学校45位、中学校45位) 「学力向上チーム」を設置し、文科省に集中的な支援を要望 ア、平均正答率が公立小、中いずれも全国で45番目となった大阪府では改善委を設
2007/11/25(日) 08:35:51 | 草莽崛起 ーPRIDE OF JAPAN
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