独立独歩。私は私。誰かに頼るつもりナッシング。それで良し。
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主神オーディンの息子バルドルが、かねてより天界に叛意を抱いていたロキの姦計で命を失った。

片目を犠牲に未来を見通していたオーディンだが、神々の黄昏を防ぐ事はできなかった、しなかった・・・。

虹の橋ビフレストは砕け散り、ギャラルホルンが吹き鳴らされる。

封印していた冬の狼フェンリルの息子達が、太陽と月を飲み込み、中つ国は闇に包まれる。

アサ神族の宿敵である、凍れるヨトーンヘイムの「霜の巨人族」に号令が下り、炎暑の国ムスペルの「炎の巨人族」も終末の戦いに馳せ参じる。

天堂の館で蜜酒を酌み交わしていたアインヘルナー、一騎当千の勇士達が帷子と盾を取る。

定められた戦が始まった。勝つ者の居ない究極の絶望「ラグナロク」が。

後半に続きます。
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まあ、今回の話はちょっとした読み物と言う事でね。

気楽に読んで下さい。

前半の続きです。

全ての封印されていた魔物が解き放たれる。

巨大な冬の狼フェンリル、正義の神ティールが片腕と引き換えに鎖で繋いだ猛犬ガルム、中つ国を七巻き半する大毒蛇ヨルムンガルド、魔物達は和平していた神々との決戦に臨む。

勇敢な主神オーディンはフェンリルに挑みかかり呑み込まれてしまう。
オーディンの息子は父の仇を見事に取り、フェンリルの顎を引き裂いて殺す。

剛力無双の雷神トールは、巨大な蛇ヨルムンガルドの頭を無敵の石槌ミョルニルで叩き壊すが、蛇の毒気を浴びて共に倒れる。

勇壮な戦いを繰り広げる神々、勇士と巨人達の死闘。
一人一人と倒れる両軍のつわもの、炎の巨人の王スルトは双子の神の一人フレイと戦う。
フレイは勇戦するが、その腰に手挟んでいた「踊る剣」は既に無い。
愛する娘と引き換えに、人間に渡してしまったのだ。
あれはこの日の為にあった剣であったのに!
フレイの手にあったのは鹿の角が一本だけ。
燃え盛る「禍の杖レーヴァンティン」とでは比較にならぬ。
フレイは討たれ、スルトは生き残った。

世界樹イグドラジルは悪なる竜ニッドホグが遂にその息の根を止めた。
空と大地と中つ国と天堂はバラバラになり、二度と一つにはならぬ。

悪竜は飛び去り、神々も勇士達も巨人達も魔物も伏して動かぬ。
それらの魂を導く戦乙女も勇敢に戦って死んだのだろう。
揺らめくオーロラは空には見えぬ。
炎の巨人の王は、定められたとおりに地面に災厄の杖を置く。

世界は炎に包まれ、全てを清算していく。
幾柱かの神は生き残り、戦の原因となったバルドルは蘇る、二人の「命」と「命もたらす者」と言う名の人間が生き残る。
荒廃した世界で、人と神々はそれでも生きなければならぬ。

******

以上がラグナロクのあらましです。(まあ、知ってる人も多いと思いますが)

私が最初に「エッダ、グレティルのサガ」を読んだ時、凄く納得行かなかったのが「オーディンが真っ先に死んでしまう事」、「オーディンが無敵の投槍グングニルを使わなかった事」なのです。

後々でわかりましたが、オーディンは多分破滅を望んでいたのだろうと言う事です。
勝つ気なんかそもそもなかったんです。

オーディンは破滅を予知しており、回避する術も知っていました。
けれど、彼はそれをしなかった。故意に破滅を回避しなかったのです。

無常観溢れるラグナロクですが、実はキリスト教、イスラム教にも同じ件があります。
最後の審判、DOOM'S DAYと言う奴です。

ゲルマン神話のオーディン、ケルト神話のク・ホリンには共通点があります。
キリストと同じく「柱に括り付けられた上に、槍で刺されている」と言う事です。
(ク・ホリンの場合は、その後に後ろ向きに剣で首を跳ねられています。何故ク・ホリンに止めを刺した者が、後ろを向いた状態で彼の首を跳ねたのか、私にはわかりませんが。何等かの象徴的な意味があったのでしょうか?)

私思うに、キリスト教の救い主がタロットカードの「ハングドマン」と言うのはね・・・。
おまけにその次に来るのが13番目のカードだし・・・。
説明の必要あるんだろうか?13番目のカードについては・・・。

意外と世界中の神話やら伝承は繋がっているものなんですよ。
タロットカードは神話伝承を深く考えて作られています。
ルーンと同じく、北欧神話由来の部分が多い。

父と子と精霊の御名において・・・
父は神霊、子は救世主(神の化身)、精霊とは火土水風のこの世を作る四つの元素の事。
トランプのクラブは王のメイス(権標)、火の元素。
トランプのダイアはコイン、土の元素。
トランプのハートは聖なる杯、水の元素。
トランプのスペードは戦士の剣、風の元素。

民俗学的に見て、ゲルマン神話はその創生の場面が、中国神話の磐固(BANGOO)の話と良く似ている。
この世の最初に現れた巨大な生物が死んで、その生物の亡骸から天地と神々が生まれたと言う話だ。

シュメール神話のティアマト女神を、万能神マルドゥークが殺して天地を作ったと言う話とも似ている。

似ている神話と言えば、日本神話のイザナギの黄泉への旅、あれはギリシア神話のテセウスとエウリディケの話とそっくりだ。
男が振り向くなと言われたのに振り向いて悲劇のラストとなる所までそっくり。

どこかで様々な神話の形成の交差点があるに違いない。

不思議なのは、ケルト神話の神々。
ケルト神話の神であるダーナ神族は「トゥワハ・デ・ダナーン」、つまり「ギリシア人」である。
ダーナ神族の故郷、常若の国「ティルナ・ノーグ」は地下にある。

地下に天国があるのは「ティルナ・ノーグ」の他には、日本の「黄泉」だけだそうだ。
変わった神話の形である。

ダーナ達はギリシア人であり、ダナエの12の都市は、おなじみ「アテナイ」「スパルタ」「テーベ」「コリント」「シラクサ」「ミュケナイ」「クレタ」のほかに、もしかしたら「ティルス」「アレクサンドリア」等も入っていたかも知れない。

だからダーナの古い敵は巨人族フィアボルグであり、タイタンと戦って来たギリシア人と同じである。
しかし、その後が違う。山羊の頭の悪魔族フォモーレにダーナ達は支配され、圧制を跳ね返して戦うと言う話になっている。

これは本当のアイルランドの歴史そのままではないのか?と・・・。
フィアボルグとは「袋に乗った船乗り」と言う意味らしい。
そして、プラトンの書いていたアトランティスは、地形から言って「真ん中にハイランドがあるアイルランド」そっくりなのだ・・・。

やはりどこかで神話は入れ違っている。

そろそろ〆に入ろうと思うので、言いたい事を端折って最後のパートに進みます。

「終末思想」と言う事の共通点について・・・。

キリスト教、イスラム教の終末思想と言うのは、言うまでもなく「最後の審判」。
これはハルマゲドンと言う「善悪の戦いで、最後に善が勝つ」と言うもの。
祝福すべき世界では、正しい宗教(さーて、一神教の宗教の正しい宗教って何なんでしょう?)が守られ、汚れた民はクリーンアップされ、美しい世界が引き算でやってくると言う事だ。

引き算によるクリーンな世界。死屍累々の地上を無視できる者だけの楽園。
「勝ち組」「負け組」の二分化を正当化する理屈がここにある。
(真剣、今身体が怒りで震えた・・・。)

ゲルマン神話の終末論は上記のラグナロク。

どうにもできない破滅がやってきて、それに立ち向かう雄々しいもの達も全て死に絶え、寂しさの絶頂で世界が清算される。

しかし、その破滅を免れる場所もあり、その場所から新たな物語が始まって行くと言うラスト。
これは創世の後、人の時代の前のお話と言う事になるのだろうか?
オーディンの人界における末裔はジークフリートで絶えた、神の血は地上に残っていないとされる。

ケルト神話の終末論はミレ族との戦い。

フォモーレを追放し、アイルランドの地に海からの侵略者ミレ族がやってくる。
ミレ族は魔物ではない。人間の部族なのである。

ダーナ神族達はかつての英雄神ルゥも常若の国に隠れ、ルゥの血統であるク・ホリンは死に、その血筋は絶えている。
かつての大いなる力を地上のダーナ達は保っていない。
海の神マナナン・マクリールは虐殺を誓うミレ族に天誅を下したが、それは神風にはならなかった。
タルティーンの戦いで敗れたダーナは遂に大勢を覆す事ができなくなっていた。

金の時代、素晴らしき神の時代。
銀の時代、神の分家のダーナ達の時代。
そして人の時代、鉄の時代がやってきた。
偉大な姿の巨人は遺跡を残して去っていった。
神を懐かしむ人々は、妖精の物語を今も語り継ぐ。

実はインド神話には終末思想がない・・・。
神々の戦いはSF的な不可思議さであり、それらは古代に済んでしまっていると記されている。

末法の世界云々と言うのは、あれは仏教の世界の終末論。
破滅は世界そのものが年老いてやってくると書いている。

中国の神話には終末論は無い。

日本の神話にも終末論は無い。
そして、日本には、神話の時代の神が生き残っている。

CIA - The World Factbook -- Field Listing - Independence
CIA 世界ファクトブック 各国の創設時期

Japan 660 B.C. (traditional founding by Emperor JIMMU)
日本 紀元前660年に成立(神武天皇により創設された)


アメリカ政府も、日本国の成立時期を2665年前と認定している。
当然世界最古の国家である・・・・。

日本はまだ創世神話の最中に居るのだ。
そして、私は終末論を認めない・・・・。

最後の最後まで。
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コメント
この記事へのコメント
紀元前六百六十年か・・
わが国の成立はもっと古い・・可能性が高い。
CIAに、私のブログを読むように言ってください(笑)。
2007/01/04(木) 17:20 | URL | 真名 #-[ 編集]
フレスベルク→鷲→アメリカ
ニーズホッグ→竜→中国とかねw
最終戦争ですよ。
ハングドマンは自己犠牲、冤罪者とか
神話で似たようなモチーフがあるのはルーツがあるのでは?という考えがあります
人の起源はアナトリア、神話はメソポタミアですな
天神は牛頭で表される。牛ですよ、牛
隠された神、かつデモニックです。
おそらく近代西洋の秘密結社の秘儀はここにある。キリスト教はミトラ教とも通ずる。
ミトラといえば弥勒。世界は狭いですな。
惑星の秘儀はどこだったか。イスラム、ペルシャの秘儀も関わってくるか。

私も今の風潮はなじめませんよ。
効率効率って、人の心こそ非効率。
やがては非人間的社会になるのは目に見えています。
私も日本の「骨」を探っています。絶望的な闇の中でも小さな灯火を。
決して諦めませんよ。
2007/01/04(木) 21:56 | URL | KAI #-[ 編集]
>KAI様
私は思うんですが、スルトが中国で、フレイが日本だと思います。
フレイは女(平和)の為に「踊る剣」を手放してしまいました。
その為にラグナロクの最後に世界は焼かれてしまったんです。
彼が女に現を抜かしていなかったら、巨人殺しの剣はスルトを倒し、その後の世界は違っていた筈です。

私思うに、ヘイムダルはイギリス(ホーンブロワーですしw)、ロキはフランスですね。
ヨルムンガルドはロシア、フェンリルは中東のイスラムでしょうし、トールはアメリカではないですか?(ドイツはバルドルかも知れないな・・・。)
そして、争いを煽る神オーディンは・・・ユダヤ人ではないのかと。

本文中では書きませんでしたが、フェンリルは何故恐れられたのか。
「どんどん大きくなるから」です・・・。最後は世界を一呑みにできるまで大きくなるのではと・・・。
(これはヨルムンガルドも同じ。)

ちなみに、天神は牛の頭と言う事ですが、スサノオも牛頭(馬頭とも言われてますが)、ミカエルも牛頭ですよね。
ミトラはペルシアの神ですね。光明神で軍神です。乗り物がイノシシですから、今年の干支ですね。

本当に日本人の核心と言うのは見失われて久しいのでしょう。
明治の時代には既に見失われていたのは確実でしたからね。

>真名様
いやぁ・・・CIA云々などと言い出したら、どこかの誰かと同じになっちゃいますよw
2007/01/04(木) 22:26 | URL | 三輪耀山 #X.Av9vec[ 編集]
スサノヲと牛頭との習合は、時代がかなりくだると思います。

古事記の説話は、西方から持ち込まれたものが多く、したがって、古代日本国家を考える上では、参考することを避けた方が無難なようです。
2007/01/04(木) 23:07 | URL | 真名 #-[ 編集]
「冥王星は小惑星なり」の管理人取り巻きが、たびたび無礼なコメントを繰り返していますのでその都度消去しております。

ちなみにですが、ゲルマニアの神話で、アサ神族は最初の主神はトールでした。
その後にオーディンが入ってきて、貴族(戦士)の主神はオーディン、平民の主神はトールになります。

中つ国がゲルマニアなのかどうかはわかりませんが、明らかに天堂やヨトンヘイムはゲルマニアとは別の国です。
多分、ヨトンヘイムはスカンジナビア半島だった筈ですし、天堂は森や湖が沢山あり、オーロラや白夜等の現象が発生する地だったと思われます。
普通に考えればフィンランドか、フィンランドの北の国が天堂なのでしょう。

フィンランドがフィン人だと言う事ですが、フィンランドの人達は現在も過去もケルト語圏であり、ベルギー、ベルガリアと同様にゲルマニアにゲルマニア人が移動してきて他のケルト語の部族と分断されたものと私は考えています。
(フィンランドのフィンはケルト語の「白い」「美しい」と言う単語そのままの意味かな?と昔は思っていました。)

いずれにせよ、ゲルマニアの伝承はゲルマニアだけを舞台とした伝承ではありません。
異国を描いた描写が非常に多いのです。
彼等は知らない国に強い憧れを持っていたのでしょう。
知っている国は略奪と侵略の対象だった様ですが・・・。
2007/01/06(土) 22:07 | URL | 三輪耀山 #X.Av9vec[ 編集]
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