独立独歩。私は私。誰かに頼るつもりナッシング。それで良し。
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■1.以下のインド人の主張を論破して下さい■

 インドが核実験を行い、橋本首相は「国際社会のルールを守る国には報酬を与え、破る国にはペナルティーを科す」とサミットで発言した。

こうした日本の主張は、インドに対して、どれだけの説得力を持つのだろうか?
 それを考えるためには、インドがなぜあえて核実験を行ったのかを理解し、それを打破する論理が必要である。

 本号では、マスコミで紹介されたインドの主張を、一人の架空のインド人の主張としてまとめてみた。反論は読者各自で考えていただきたい。

■2.インドは何ら国際条約違反をしていない■

 親愛なる日本の皆さん、我が国の核実験に対する今回の日本政府の態度は、単にアメリカの主張のお先棒担ぎをしているだけで、親日を自負するインド国民としてはまことに残念でした。

 まず第一に訴えたいことは、「インドは何ら国際条約違反をしていない」と言う点です。インドはNPT(核拡散防止条約)にも、CTBT(核実験防止条約)にも加盟していないので、それらを破ったわけではありません。

 我々はアメリカ主導のNPT、CTBTでは、核を廃絶する事はできないと常々主張しているのです。
 橋本首相は何の権限があって、これらを「国際社会のルール」とし、それに従わない国には、「制裁を科す」などと言えるのでしょうか。

■3.核差別を固定化するNPT■

 それでは、我が国が、なぜ、NPTやCTBTに反対するのか、ご説明しましょう。

 まず、NPTは、「持たざる国」の核所有を禁止する一方、「持てる国」は、CTBT批准までいくらでも核実験ができるという不平等条約です。ちなみに100発の核爆弾を持つと言われるイスラエルも未加盟です。

 そして、NPTは70年に発効しながら、CTBTの方は、ようやく96年に国連総会で採択されただけで、ロシア、中国どころか、アメリカ自身すら、議会の反対で批准していません。


 これでは、「持てる国」の核独占は永久に固定化されてしまいます。

■4.CTBTの欺瞞■

 一方、CTBTの内容はどうか。米露は、条約の盲点を突いて、核爆発を伴わないコンピュータシミュレーションによる核開発を行っています。フランスや中国が一昨年、あわてて核実験を続けたのも、早くデータを貯めて、コンピュータ・シミュレーションで核開発を進められる段階に達するためでした。

 したがって、「持てる国」は今後、核実験を行わなくとも核兵器開発を進められ、「持たざる国」は、永久に持てない。
 すなわちNPTとCTBTは核による差別を二重に固定化するものです。

 こういう固定化が国際正義にかなうと言うのなら、インドも今回の実験で、コンピュータシミュレーションのためのデータは、十分に集まったので、CTBTに加盟しても良い。
 これならフランス、中国と同じ事です。

 インドとしては、「持てる国」も核廃絶の期限を明示した全面核軍縮を提案していました。これこそが、NPT体制に替わって「持てる国」にも「持たざる国」にも平等な、国際正義にかなう案です。

■5.インドが核の開発を目指す理由■

 核全面軍縮を主張するなら、なぜ核実験をするのか?
 当然の疑問です。まず我々は、唯一の被爆国として核兵器の悲惨さを訴える日本の主張に心底から共感します。
 だからこそ我が国は、中国の核攻撃によって、我が国民にそのような悲惨を味あわせないために、自前の核武装を決断したのです。

 62年の中国との戦争での我が国は敗北し、さらにその2年後には、中国は初の核実験を行いました。通常戦力で負け、さらに核戦力で圧倒的な脅威に曝されることになったのです。
 もちろん、我が国の国策は中国との平和共存を求めていますが、これでは中国に対して、対等に平和交渉を行う事すらできません。

 88年12月に当時のガンジー首相が中国を訪問し、中印和解が進みましたが、これはインドが同年2月に核武装を決断し、中国側があわてて我々の主張にも耳を貸さざるを得なくなったからです。

 我が国の核実験に続き、パキスタンも核実験をしました。これは、中国は、パキスタンに核技術を提供して、我が国を核で包囲しようとしたのです。(国際社会が核拡散を本気で考えているのなら、非核国に核技術を提供して、緊張を煽るような事をした中国の責任をもっと厳しく咎めなければならないはずです。)

 しかし、これでインド、中国、パキスタンは、平等に核を持って、話し合いのテーブルにつく事ができます。核兵器が開発されてから、核所有国どうしが、直接戦争をしたことはありません。
 それほど、核の戦争抑止力は高いのです。(史上、唯一核兵器が使用されたのは、核兵器を持たない国、すなわち日本に対してでした。)

 この抑止力が働いている間に、我が国はパキスタンや中国と、真剣、かつ対等に、領土問題など、対立を生みだした問題そのものの解消を目指します。対立があるから核武装へと進むのであって、核をなくせば、対立がなくなるわけではありません。

■6.日本の危険な「反核ごっこ」■

 このように核兵器とは、その抑止力によって、自らの独立と安全を保証し、さらに国際的に対等な外交を展開するための政治的なカードなのです。

 日本は、非核三原則により、このカードを自ら放棄しているわけですが、そう言いながら、アメリカの核の傘の下にいる。
 この状態でいくら反核を唱えても、世界は「反核ごっこ」としか見ません。

しかし、そのアメリカの核の傘は本当に信じられるのですか?


 中国や北朝鮮が日本を核攻撃した場合、アメリカはニューヨークやロサンゼルスに核ミサイルを受けることを覚悟してまで、日本を本気で守ってくれるのでしょうか。どのような保証があって、そこまでアメリカを信じられるのでしょうか?
 もしかしたら、これはアメリカの「核の傘ごっこ」なのかもしれません。

 もし日本が本気で「非核」を貫くなら、アメリカの核の傘から出なければなりません。日本国憲法の言うとおり、中国や北朝鮮の「公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しよう」と決意しなければなりません。
 それは「平和」のためには、第二の広島、長崎をも、甘受するということです。


この事は国民の生命と安全という基本的人権すら、非武装平和の理想のために犠牲にする、という事を意味します。
 これは自らの憲法自体に違反しているのではないでしょうか。

 一体、誰がどんな権限で、1億2千万人の生命を危険に曝す事ができるのでしょう。国民に対して無責任な、危険な「反戦平和ごっこ」としか思えません。



■7.日本に期待する事■

 日本が、こうした「反核ごっこ」、「反戦平和ごっこ」の世界に閉じこもって、現実の国際政治に直面しない限り、日本の真の国際貢献もありえません。日本が真に核のない、平和な国際社会を目指すというなら、「ごっこ」の世界から抜け出さねばなりません。

 日本に期待したい事は、二つあります。

 第一は、多くの国が核を持ちたがるのは、国家間の対立関係、緊張関係があちこちにあるからです。
 たとえば、我が国とパキスタンのカシミール紛争です。両国がこの問題を平和的に解決するには、中立的な第三国の仲介が必要です。
 インド-パキスタンの問題では、日本が最も仲介役にふさわしい国なのです。

 多くの国際間の紛争の仲介役として日本は、もっと世界に貢献できるはずです。「反核」を叫び、「制裁」を唱えているだけでは、世界はちっとも変わりません。
 一つ一つの国際紛争の解決に、具体的な努力をしてもらいたい。それこそ、アメリカとは異なった立場から、国際社会に貢献しうる道です。


 第二に、核軍縮へのリーダーシップです。我が国の核武装は、「持てる国」の核独占という体制をき崩し、NPT体制の欺瞞と不可能性を明らかにしました。
 ようやく、我が国の主張する「全面核軍縮交渉」を始める環境が整ったと言えます。

 この好機に日本はアメリカの「持てる国」としてのあまりにもエゴイスティックな姿勢のお先棒担ぎから脱却して、「持たざる国」 の代表として、「持てる国」の核廃絶を主張すべきです。我が国は「持てる国」の一員として、率先して核兵器廃絶に同調しましょう。
 日本にそうした主体性があってこそ、唯一の被爆国としての心情も本当に世界の国々に通用するでしょう。

 50年前、人種差別反対と植民地解放を唱えた時の日本は、そういう自らの哲学と国家意思を持っていました。インドが独立できたのも、日本のそういう姿勢がきっかけを作ってくれたお陰です。
 日印の協力は、世界が植民地主義の時代から脱却する大きなきっかけを作りました。次は同じく両国の協力で、核廃絶を目指しましょう。
 そのためにも、日本が「ごっこの世界」から脱却し、真の独立精神を取り戻すことを切に希望します。

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_/ _/ _/ _/ Japan On the Globe (40)
_/ _/ _/ _/ _/_/ 国際派日本人養成講座
_/ _/ _/ _/ _/ _/ 平成10年6月6日 2,606部発行
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アメリカ政府高官…日本を守る為に中国へ核攻撃することなどありえない

■1.「核の傘」はフィクション?■

 ワシントンに住む国際政治アナリスト・伊藤貫氏は、かつて米国防総省次官補(アジア政策担当)も勤めたカール・フォード氏に尋ねたことがある。
 中国の海空軍が台湾を奇襲攻撃した事態を想定して、こう訊いたのである。

 米中両国が戦争状態になり、日本にある軍事基地から米海軍や空軍が出撃して中国の駆逐艦を撃沈し戦闘機を撃墜すれば、中国政府は日本政府に対して「すべての対米協力を即時中止せよ!
 米軍に日本の軍事基地を使用させるな!この要求に従わないならば、24時間後に大阪に核ミサイルを撃ち込む!」という要求を突きつけてくる可能性があります。

 その場合、日本の総理大臣はどう反応するでしょうか。
「アメリカの核の傘があるから大丈夫だ。中国が日本を攻撃してくることなんかあり得ない」と言って対米協力を続けるでしょうか。

 それとも「たとえ中国が大阪に核ミサイルを撃ち込んでも、それを理由にアメリカと中国が核戦争を始めるわけがない。
 そんなことをすれば、数千万人も米国の一般市民が死んでしまう。
 アメリカの大統領がそこまでして『核の傘の保証』を守るはずがない」と判断して、中国からのニュークリア・ブラックメール(核兵器による恫喝)に屈服するでしょうか。

「核の傘」というコンセプトは、やはりフィクションなのではないでしょうか?

■2.ドゴールの問いつめ■

「核の傘」というコンセプトがフィクションかどうか、過去、いろいろな国が自分なりの答えを出している。

 フランスのドゴール大統領は、1950年代から独自の核兵器開発を推進し、1960年に最初の核実験を成功させた。
 米民主党の政治家や言論人は、ドゴールの自主的な核開発に反対し続けていた。

 そのドゴールがNATO(北大西洋条約機構)総司令官である米軍大将と、「核の傘の有効性」に関して議論している。
 ドゴールはNATO総司令官にこう問いつめた。

 いったいどのような場合に、アメリカはフランスに対する核攻撃に報復するため、ソ連と核戦争をするのか?
 このような場合にアメリカはフランス防衛のためにソ連と核戦争をする、という軍事シナリオを具体的に説明してくれ。

 NATO司令官は絶句してしまった。
 ドゴールは同様の質問を民主党のケネディ大統領にもぶつけた。ケネディは顔面蒼白になって何も答えられなかった。
 民主党政権は、西ヨーロッパの同盟国を守るためにソ連と核戦争をするつもりなどまったくなかったのに、「核の傘」理論でフランスの自主的な核抑止力構築を阻止しようとしていたのである。

 ドゴール大統領は、単なる職業軍人ではなく、優れた軍事理論書も執筆し、文学と歴史学にも深い素養を持つ古典的な教養人であった。
 そのドゴールから見れば、アメリカの「核の傘」理論は欺瞞に見えたのである。

■3.サッチャーの答え■

 イギリスもアメリカとの同盟国でありながら、その「核の傘」には頼らず、独自の核兵器を持っている。
 その理由について、1990年代の初頭、首相を退任したマーガレット・サッチャーはワシントンにおけるスピーチの場で質問を受けた。「すでにソ連は崩壊し、冷戦は終わった。
 それなのになぜ、最近のイギリス政府は、次世代の核兵器システム整備のために多額の国防予算を注ぎ込んでいるのか?」と。
 サッチャーは次の3つの理由を挙げた。

 第一に、1947-1991年の冷戦期に、米ソが直接軍事対決しなかったのは、核兵器のおかげである。
 核兵器の破壊力があまりにも強いため、米ソ両国は、彼らが支配する第三世界の衛星国に代理戦争をさせることはあったが、核武装した米ソ同士の直接の軍事衝突は注意深く避けた。
 この事実を見ても、核兵器に非常に強い戦争抑止効果があることは明らかだ。

 第二に、イギリスは中型国家であり、その軍事予算は限られている。
 この限られた予算を使って最大限の戦争抑止効果を得るためには、通常兵器に投資するよりも核兵器に投資したほうが、高い抑止効果を得られる。

 第三に、現在の国際社会は、核兵器を持つ国が支配している。
そのことが良いことか悪いことかは別にして、それが国際社会の現実である。
 もしイギリスが常に最新型の核抑止力を整備しておかなかったら、イギリス政府は国際社会で独立した発言力を失ってしまう。

 サッチャーはにこやかに、かつ堂々と「核兵器を所有することが、いかにイギリスの国益に貢献してきたか」を説いた。

■4.中国の「ズボンをはかなくとも」核兵器を開発する理由■

 中国は「ズボンをはかなくとも核兵器を開発する」と、貧しい国家予算を核開発につぎ込んで、5番目の核所有国になった[a]。
それには次の4つの理由がある、と中国の軍人や政治学者は指摘してきた。

 第一に、アメリカとソ連は核武装した覇権主義国家であり、これら二国を牽制するために、自主的な核抑止力不可欠である。
 現在の国際社会で自主的な核抑止力を持たない国は、真の独立国として機能できない。

 第二に、1958年以降、ソ連は中国の核兵器開発に反対して「中国はソ連の『核の傘』に依存すればよい。
 独自の核抑止力を構築する必要はない」と主張してきた。しかし、この「核の傘」という軍事コンセプトは、実際には機能しないものである。
たとえアメリカが中国を先制核攻撃した場合にも、ソ連がそれに報復するためにアメリカに核ミサイルを撃ち込むようなことはありえない。
 米ソ両国は、同盟国を守るために核ミサイルの撃ち合いをするような愚かな国ではない。

 ソ連政府が中国に提供するという「核の傘」は、非核の中国を、核武装したソ連の国家意思に従属させようとする覇権主義的トリックにすぎない。

 第三に、1950年代から1970年代までの中国は貧しく、政府が使える軍事予算は限られたものであった。
 通常兵器に100億ドル投資しても中国は米ソからの先制攻撃を抑止できないが、核兵器製造に同額を投資すれば、中国は米ソからの先制攻撃を抑止できる。

 第四に、現在の国際社会で真の発言権を持っているのは、核武装国だけである。
 核兵器を持たない国は、核武装に恫喝されれば屈服するしかないから、真の発言権を持てない。
 中国が現在の国際社会で真の発言力を得ようとするならば、自主的な核抑止力を持たなければならない。

■5.中国は「核の傘」を信じない■

 このような考えからフランス、イギリス、そして中国と、いずれもアメリカやソ連の「核の傘」を信じずに、独自の核抑止力を構築してきたのである。

 特に中国自身が、ソ連の「核の傘」を信じていなかったということは、日本に対するアメリカの「核の傘」も信じていないことを意味する。
 上述の第二の理由の主張で、国名を入れ替えれば、こうなる。

 たとえ中国が日本を先制核攻撃した場合にも、アメリカがそれに報復するために中国に核ミサイルを撃ち込むようなことはありえない。
 米中両国は、同盟国を守るために核ミサイルの撃ち合いをするような愚かな国ではない。

 これが正しいかどうかは別にして、当の中国がこう信じているのであるから、中国はアメリカの日本に対する「核の傘」など恐れずに、日本に核の脅しをかけてくることは十分あり得るのである。

■6.「日本にとって、そのような中国に対抗する手段はない」■

 冒頭で、このシナリオについて、伊藤氏から質問を受けたカール・フォード氏はこう答えている。

 この場合、日本政府は「中国政府はそのようなニュークリア・ブラックメールをかけてこないだろう」、もしくは、「中国がニュークリア・ブラックメールをかけてきても、それを実行することはないだろう」と希望するしかない。
もし日本が中国のブラックメールに屈服するなら、日米同盟はそれでおしまいです。その場合、日本は中国の属国になるでしょう。

 結局、これはチキン・ゲームです。(JOG注: 脅し合いで先に降参した方が負けるゲーム)

 もし中国が、「台湾を断固としてとる! アメリカと激しく対立しても獲る! 日本にニュークリア・ブラックメールを突きつけてでも獲る!」という鋼鉄のように厳しい決意をみせてこの戦いに臨んでくるならば、日本は負けです。
 日本にとって、そのような中国に対抗する手段はない。
現在の状況下で、日本は「堅固な日米同盟」が中国にそのような行為をとらせない効果があるだろうと希望するしかないのです。[1,p131]

 表だっては述べていないが、中国が本気で核の恫喝をかけてきたら、アメリカの「核の傘」では日本を守れない、とフォード氏は考えているのである。

■7.「核抑止力を持たない国は真の独立国として機能できない」■

 中国の核の恫喝に対して、日本が先に屈服して、米軍の出動を妨害したら、カーク氏の言うように、日米同盟はそれで終わりとなる。
 米軍は撤退し、日本は中国の属国になる。

 また日本がアメリカの「核の傘」をあてにして、あくまでもつっぱたら、どうだろう。ここで中国が核ミサイルを撃ち込むと脅す対象が大阪となっているのには、理由がある。

 大阪には本格的な在日米軍の基地がないからだ。米軍基地のある東京や沖縄を核攻撃したら、米国自体を核攻撃したことになり、米国の報復の可能性もないとは言えない。
 しかし、大阪なら、中国は日本だけを攻撃したわけで、米国を核攻撃してはいない、と主張できる。

 その際に、米国は本格的な核戦争はやるわけにはいかないので、申しわけ程度に通常兵器で反撃をして見せ、同盟の義理を果たした所で戈を納めるだろう。このケースでも、日本は米国の「核の傘」が幻想だったと知り、結局は中国に屈服しなければ生きていけない、と悟る。

 サッチャーが「現在の国際社会は、核兵器を持つ国が支配している」というのも、中国の考える「現在の国際社会で自主的な核抑止力を持たない国は、真の独立国として機能できない」というのも、真実をついている。

 核抑止力を持たない国が他国の「核の傘」に入る、というのは、ある意味で、その国の属国になることだ。
 現在の日本はアメリカの「核の傘」に入っているが、カーター政権の安全保障政策補佐官であったズビグニュー・ブレジンスキーは、著作の中で戦後の日本のことを「アメリカの保護領」(US protectorate)と評している。

■8.「アメリカは、核武装したロシアや中国と戦わない」■

 伊藤氏は、カール・フォード氏以外にも、多くのアメリカの政治家や学者にインタビューして、「核の傘」の有効性に関する見解を問い質している。
 そのうちの一人、共和党の連邦下院軍事委メンバーであり、国際政治学の博士号を持つマーク・カーク議員は、こう述べている。

 アメリカは、核武装したロシアや中国と戦争するわけに はいかない。

 今後、中国の軍事力は強大化していくから、アメリカが中国と戦争するということは、ますます非現実的なものとなる。
 だから日本は、自主的な核抑止力を持つ必要がある。
 「東アジア地域において、日本だけは非核のままにしておきたい」などと言うアメリカ人は、間違っている。
 現在の日本には、自主防衛力が必要なのだ。日本は立派な民主国家なのだから、もっと自分自身に自信を持って、自分の国の防衛に自分で責任をとるべきだ

伊藤氏は、この発言をこう評している。

 アメリカの政治家・外交官・軍人の大部分は、今後、アメリカが日本を守るために核武装した中国と戦争することはありえないことを承知している。
 そのような戦争は、アメリカ政府にとって、リスクが大きすぎる、しかしそのこと(その真実)を日本人の前であっさり認め、「だから日本には、自主的な核抑止力が必要なのだ」と、本当のことを言ってくれる米政治家は、そう多くない。
 カーク議員のインテレクチュアル・インテグリティ(知的誠実さ)は、称賛されるべきものである。[1,p125]

■9.日本は自分の国の防衛に自分で責任をとるべきだ■

 アメリカの「核の傘」が信じられないのであれば、日本はどうすべきか。
 直ちに自主的な核武装に踏み切るべきなのだろうか。
 この問題は日本の総合的な安全保障体制の中で考えなければならない。
 前号でも述べたが、日米同盟は、経済力・技術力で世界第1位と第2位の同盟なのである。
 さらには台湾やアセアン諸国、オーストラリアなど、中国からの脅威に対して、運命共同体として力を合わせてやっていける盟邦がありうる。

 一方で、中国の経済体制、政治体制は大きな内部矛盾を抱えている。
 かつて西側諸国が結束してソ連を崩壊させた戦術を、今度は中国に対して行う、というアプローチもあるだろう。
 日本が独自の核抑止力を持つべきか、という議論も、こういう総合的な戦略のもとで考えるべきである。この問題に関しては、稿を改めて、考えてみたい。

 しかし、そのような総合的な戦略を考えるためにも、まず必要なのは、核の議論をすることすら封じよう、という風潮をまず打破しなければならない。
 本稿で紹介したような核に関する国際常識とは、あまりにも隔絶した非常識が国内を覆っている。

 カーク議員の「日本は立派な民主国家なのだから、もっと自分自身に自信を持って、自分の国の防衛に自分で責任をとるべきだ」という言葉を、まず噛みしめるべきだろう。

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コメント
この記事へのコメント
日本政府は既に核配備出来ていると思います。
併し、売国さんや反日さんと共に大多数の平和ボケ国民が無責任的非核拝金理想主義に汚染されているので、今更、言い出せないのでは無いのでしょうか。
若し、購入配備(米国国債など・・・)出来てないのなら歴代総理と防衛庁幹部を赤レンガにお入り戴かねばならないと思います。
2007/02/05(月) 00:35 | URL | みのやん #-[ 編集]
後出しじゃんけんですが(笑)
三輪様こんにちは。
やはり、ドゴールと毛沢東の逸話が出て来ましたか。
サッチャーの話は初耳でしたが、まごうことなき正論ですし、強大なランドパワーに相対する策として、大変参考になるケースですね。
しかし、何故日本の左翼からは、仏のエマニュエル・トッドみたいに「日本核武装論」が出ないのか・・・。
それはそれで不思議。
2007/02/05(月) 16:04 | URL | 蛞蝓 #-[ 編集]
>蛞蝓様
平和ではなく、戦わない事だけに価値があると勘違いしているからです。
何を誰から守ると言う考えが欠落し、良い人である事だけが幸せであり人生の究極の目的だからです。
温室平和主義が60年他人の努力で守られたら、ここまで深化すると言う事です。

彼等は暴力を実感できないのです。
不当なだけの存在が暴力であり、本当の暴力が罪もない人達を殺す事だとわかっていないのです。
自分達が足を引いて、一億人以上の日本人が虐殺されても、戦わない為に努力する事が正しいという風に短絡しているのです。
要は世界人口の9割ほどの人達が理解もできない思考なのですがね。
昔の人達はもっとその点は理解できていたと思うのですが・・・。
それと、そう言う思想思考が政権の脅威となりえないものに化けて、遂に今日の日の日本、左翼が抑止力や脅威となりえない状況を作ったと思うのです。

平和宗教と化した日本の左翼は説得力をなくしてしまった。社会の不平等を正す為に真の意味で戦っていた時代が高度成長を産んだのですが、彼等はその力がなんだったのか忘れつつあります。
悲しい事です。本当に惜しい。今こそ本来の左翼の力が必要な時なのに・・・。

>みのやん様
できていませんね。
できていたら、もっと日本政府の動きは違う筈なのです。
そして、そう言う事を今現在の日本では最終的に隠蔽する事はできません。

核兵器とはシステムなのです。その事をお忘れなく。
2007/02/05(月) 21:09 | URL | 三輪耀山 #X.Av9vec[ 編集]
道理ですね
>今こそ本来の左翼の力が必要な時なのに・・・。

  そういうときにクローズアップされるのが日教組とか共産党ですよね。もう、彼らの声というのは、非現実すぎて辟易します。

  民主党について特に言えるのですが、左の勢力は実は自民党と出来レースをしていて、あえて愚にも付かない憲法改正案や沖縄ビジョンとか言う代物を掲げているのではないか、という気がします。大政翼賛に成ってしまえば、全部同じだということで・・。
2007/02/06(火) 01:21 | URL | ろろ #-[ 編集]
>ろろ様
実は、ほかのブログで書こうと思ってた事があります。
今回愛知で民主が負けた理由ですが「あなたがたを見ていたから負けたのではないか?」とね。

国民を広く救済しようとか、国民のための政治をしようと言う気概が野党に見えない。
支持者のコアな層に受ける事を叫んで、それで政党の役目を果たしたと思っている。
だから社民党はカルト宗教みたいになってしまった。

古い社会党の言ってた事は随分まともでしたよ。
少なくとも彼らは日本人としてのメンタリティを持っていた。
今の左翼は外国に毒され過ぎです。
右翼の方が外国に敵対的なだけマシですね。

ええ、私なんかもう・・・アメリカに敵対的な場合多いですから。
2007/02/06(火) 02:08 | URL | 三輪耀山 #X.Av9vec[ 編集]
よくわかります
>古い社会党の言ってた事は随分まともでしたよ。

  確か、「戦犯→公務死」を狙った遺族年金法の改正にも賛成でしたし、戦犯赦免決議も社会党の動議だったと記憶しています。
  そういうことができたのは、古い時代からの生き残りの方だったからでしょうね。戦前の日本の教育が間違っていたという人には、そういう人たちの存在を知ってほしいです。侍精神という言葉を安易に使いたくないですが、社会にそういう規範というか、言葉で言い表せない型みたいのがあったからこそ、そこから出発して社会民主主義的な方法論にたどり着けたわけです。本当に国民のためになる政策に、本来右も左もないんですよ。

  しかし、GHQが用意したフィクションを、自分たちの「戦争責任」を知られたくない革新官僚の生き残りがそのまま教科書に載せ、敵国の工作員(日教組)が垂れ流した結果、それが真実だと誤信する人間が大量に生まれてしまったわけですね。
  そして、そういった人間達には、かつての人たちが芯になるメンタリティはなかったと。あるのは、理屈だけです。言葉で説明は出来るけれども、まるで占領憲法の前文のように薄っぺらくて何の重みもないただの概念の羅列です。そういう教育を受けてきた世代が上に行くに従って、日本では変な事件が起こるようになりました。偶然ではありません。
  GHQ=共産主義者の仕掛けた時限爆弾が、60年経ってついに爆発したようにさえ思います。
2007/02/06(火) 03:09 | URL | ろろ #-[ 編集]
おじゃまします
日本が核を持つことの議論について、タブー視しないというのはとにかく重要ですね。
日本が核を持つというのはメリットだけでなく、実はデメリットもそれなりにあるわけで、そういった意味で総合的戦略の模索がとにかく必要なのだと思います。

私は日本が核をもてない場合は、金融とエネルギー技術を戦略ツールにすべきであると思っています。まずそのためにはこの分野に売国勢力とならない「国家の芯」となる人材が必要です。もっともこの場合でも、ブラックメールが送られてきても「やれるなら、やってみ」といえる精神的胆力、そして万が一それを実行されても国境線を侵略させない強固な自衛軍と被害を最小限に抑える国民の物心両面での準備が必要と思います。

要するに日本の「スイス化」+「金融・技術力の維持」ということです。スイスが軍備だけでなく、金融や技術を大切にしているのも同様な理由だと思うのです。「連山」チームのメンバーにもスイスに関与する人がいるのは、この裏づけかと。

あちらのHPでは、「格差問題」について批判めいたコメントをしていますが、私は「格差問題」の本質は現日本の「経済構造の売国化」と思います。ここの問題を意図的に人間の能力うんぬんに基づく「格差問題」へずらしている人達がいると私は感じています。そこにはあまり付き合い過ぎない方がよいのでは、とだけ伝えたかったのです。経済構造の売国化により、今日本の中で起きている問題の深刻さは認識しているつもりです。この点について異論はありません。とくに三輪さんがそこを非常に精力的に調べておられるのは、素直に頭の下がる思いです。とにかく、今後も三輪さん「応援します」とだけ伝えます。

また、私も本格左翼の絶滅は危惧しています。(相変わらずのステレオタイプな反米姿勢を除けば)「BUND」はなかなか良いこというな、と思っています。全共闘時代ブント(現:BUND)を影で支援した田中清玄は「職人がものを極めるのと一緒で、右・左も極めれば一緒」という意味の言葉を言っていたと思います。本質を突いた言葉と思います。
2007/02/06(火) 13:19 | URL | banabuna #uWstiZRU[ 編集]
>ろろ様
と言うか、社会党の一部が本気で支持者を「操り人形」と看做して洗脳し始めたのがまずかったのでは?

笛を吹いたら踊る人達の姿を見て、そういう遊びをやめられなくなったのが一番の原因ではないかと。
そして、普通の人達は引いて行ったと・・・。
愉快な連鎖と言うか、おぞましい循環と言うか。

>banabuna様
道を究めると言うのが、この場合は国全体と言う事ではなく、同じ船に乗っている国民への奉仕こそが道の究極であり極意であると気が付いた時には。
同じ行動しか取れないでしょうね。

経済構造の売国化と言うのは、当初江田島孔明氏ですら認識が薄かったのです。
徹底的に彼とその件ではやりあいました。
911選挙の前後ですね。
私は知ってしまったからには、自分の義務に従うまでです。

>ここの問題を意図的に人間の能力うんぬんに基づく「格差問題」へずらしている人達がいると私は感じています。

ええ、日本人は楽をし過ぎているとね。
でも、私は社会の底辺の人達、そして働けど暮らせぬ人達の近くに居ました。
私の上司の旦那様は小泉改革の煽りで自殺しましたし。
悲劇はどこかで止めなければならないんです。
微力と言えども私は努力したいと思います。これからもね。

応援よろしくお願いします。心強いです。本当に。
2007/02/06(火) 18:48 | URL | 三輪耀山 #X.Av9vec[ 編集]
共産党支持の中学生としては、
核兵器を絶対に持つべきと思っています。
共産党の理念とは相反しますが。

情的には空しさも感じますよ。
けれども、核兵器を持つことによって
自主独立の気概を復活できるかもしれません。
あの自民党員の「最後はアメリカが守ってくれる」というようなニュアンスの議論は聞いていて反吐が出ます。国際関係でそんな仲良しごっこなどあるわけはないのに。で、相変わらず反核ごっこの枠を抜け出せない旧左翼の方達にも憤りを隠せないです。

ただ、やはり今は共産党しか応援できません。
地方在住ですが、地方は本当に酷いです。
閑古鳥も鳴かないような状況でして、どこへ行っても就職口がなければ、活気も見当たらない。
非常に泣きたい気持ちです。
父も母も楽とは言えぬ仕事をしてサービス残業なんて当たり前で労働の拘束状態です。
酷いときには14時間働いているときもあります。
それでも「まだ働けるだけで良いか・・・」と
ほくそ笑む後姿を見て、絶句しました。
2007/02/07(水) 00:21 | URL | 中生 #Sw3DpHCU[ 編集]
>中生様
何と言うか、最近の私も共産党の言う国民の生活向上とか言うのに共感する事しばしですね。
でも防衛外交政策は電波としかいえませんがね。

そもそも、核武装したら諸外国との関係が悪化すると言うことだけど、印度や中国が核武装の結果どの外国と関係が悪化したかですね。
また核武装した国同士で戦争が起きた例は皆無です。
そう言う事を反対者が誰も認めようとしないのは、核反対がカルト理論、宗教である証拠だと思います。

地方の酷さは私もわかっています。「この人達どうやって生活してるんだろう?」と思えるような場所多いですから。
小泉政権の治世で更にその傾向は酷くなったようです。都会に住んでいる人はそれを関係ないと思えるのでしょうけどもね・・・。
世間知らずだとしかいえません。

元来の自民は農村の支持厚い政党だったのですが、小泉がそれを完全にぶっ壊しました。

お互い苦労しますよね。支持したいところに大きな穴が見えすぎて。
またご意見お願いします。
2007/02/07(水) 08:18 | URL | 三輪耀山 #X.Av9vec[ 編集]
>三輪様
>同じ船に乗っている国民への奉仕こそが道の究極であり極意

そう思います。働く=「はたを楽にする」気持ちですね。「楽」というのには、国防という安全保障も入る、というところまで考えれば右も左も繋がると思うのですが・・・なかなかうまくはいかないようです。

先のBUNDも今見たら国防については本当にひどい意見ばかり。あれじゃ北朝鮮の手先といわれて仕方ない。(全ての政治団体がそうかもしれませんが)BUNDも利用できる面はありそうだが、やはり決して信用してはいけない団体ですね。

>徹底的に彼とその件ではやりあいました。

国際戦略と経済と民族の心のバランスっていうんでしょうか。この全てを満足する理論というのはないですね。だからこそ、実際どこまで守ることが必要/可能で、どこまでの犠牲を許容しなければならないのか、そこを徹底的に議論する必要があります。

ただ、個々人の認識・覚悟には当然差があるので、最後は周囲を無理にでも納得させるしかない(だから政治の根本には暴力がある)。今の日本の上層は、このどちらもできずに、ただ利益団体や大衆のご機嫌を取ることしか考えない。

ネット上でわざわざその穴を埋めようとあがいてしまう我々には、たぶん何かが取り付いているのでしょうね。心強い限りです(笑)

>ええ、日本人は楽をし過ぎているとね。

そもそも庶民レベルでみれば、日本人は世界的にも懸命にがんばってる人達です。昔も今も。経済問題は間違いなく政治側の欠陥と思います。いみじくも為政者であるというなら、国民の勤労意欲や能力にばらつきがあるからこそ、世の中が回るし、生きがいが持てるという社会にすべきで、自らの失政を国民の資質になすりつけようとするのは、二重に破廉恥だと思いますね。

>悲劇はどこかで止めなければならないんです。

そうですね。微力ながら私もがんばります(最近はリアルな世界で手一杯になりつつありますが・・・)。

>応援よろしくお願いします。心強いです。本当に。

こちらこそ、です。
2007/02/07(水) 22:21 | URL | banabuna #uWstiZRU[ 編集]
>banabuna様
経営者レベルではもっと搾取したいのでしょうね。
働かない株主が一番偉い世界。それが小泉安倍の願う日本ですからね。間違ってます。

日本の金持ちと言うのは、本当に意識レベルでは中国人韓国人と変化ないのでしょうね。
2007/02/08(木) 08:18 | URL | 三輪耀山 #X.Av9vec[ 編集]
語句訂正
>いみじくも・・・
いやしくも・・・ああ、書くほどにぼろが(恥)

>三輪様
>日本の金持ちと言うのは・・・

気がつくと愕然としますよね。いつから、どうしてそうなったのか。盛田昭夫や松下幸之助が持っていた哲学はどうなってしまったのか。思想やナレッジの伝達システムの問題なのか、それとも・・・
2007/02/08(木) 09:42 | URL | banabuna #uWstiZRU[ 編集]
まともな左翼がまだおられた。 
ありがたいことだ。
2007/02/08(木) 15:11 | URL | 真名 #-[ 編集]
私も真名さんがおられることを、ありがたく思います。本当に。

以前、真名さんのブログSpeak Easy社会で『「近代の超克」は、文学者や思想家や哲学者などがこねあげた「反近代思想」などでは不可能であり、近代経済システムを人類史の中に位置づけて相対化した後にのみ、ほのかな可能性の曙光をもたらす』というくだりをみたときには、その慧眼に心が振るえました。この言葉と「晴耕雨読」で示されているいくつかの提案が、21世紀の重要な思想となる予感がします。カール・ポランニーはまだ読んでいませんが(苦笑)、Speak Easy社会は今後も楽しみにしています。

さて、一連のコメントがエントリーの内容からだいぶ外れてしまって申し訳ないので、本筋の議論を少し。

「核兵器」ですが、メリットについては、三輪さんやインド人の言う通りです。しかし、デメリットも結構あると思います。その一つはもし国内の指導層が、例えば国際金融資本に操られた朝鮮人(笑)とかに乗っ取られ、「軍」から核兵器のコントロールが失われた場合です。つまり核兵器は兵器そのものへ「パワーが集中」しすぎているのです(逆に複雑で高い機動性を維持した軍隊にはこのリスクがほとんどない)。従って、少なくとも国家の首脳に「不安」が漂う状況で、核兵器を持つのは正しい選択ではないと思います。今後日本が核兵器を手にするためには、1)戦略において信頼できる上層部、2)改憲、3)核を管理運営できる軍(できれば原子力潜水艦)、が揃っていることが条件と思います。

二つ目は「核兵器」そのものを日本がオフェンシブに使えるかどうか、という疑問です。これは意外に重要と思います。史実において実際に「核兵器」をオフェンシブに使ったのは、アメリカだけです。つまり「あいつらはとんでもないことをやった。だから今後もやるかもしれん」という信用(爆)が彼らにはある。だからこそ「核」を持つというのがブラフではなく、脅迫の道具足りえるわけです。北朝鮮の核(?)も「狂人に刃物」という演出があるから、効果を発揮している。つまり「日本人にそういう演出ができるか」ということです。私はこのハードルはかなり高い、と思います。実は核兵器による防衛というのは、兵器本来の持つ破壊スペックだけでなく、以上のようなイメージの上に成り立っている部分がある。例え核兵器を持っていても、中国人に「我々が沖縄・台湾を制圧ところで、どうせ日本は核を北京にぶち込む度胸はない」と見限られてしまえば、実はあまり効果がない。要するに『核』を効果的に使うには、通常兵器よりも『野蛮性』が要求されるわけで、『理性的』になりすぎた日本人には荷が重いということです。

ただ、昔の侍のように「愛国心と理性と野蛮」をバランスよく持った軍人がいて、その人達が世界中から認められていて、潜水艦に核を積むような機動力を有していれば、ものすごく効果はあると思います(なんか某漫画のようですが(笑))。

で、それが無理だとすれば、まず軍の機動性をあげ、通常に使える兵器を高度化し、金融力や産業力を国家レベルで堅持するなど多角的な国防体制を作る方が現実的であり、上記にあげた「核を持たない案」になる、と思います。

ポイントは、核を託すに足る人というのが今あるいは将来の日本にいるかどうかだと思います。あと、「核を持たない案」でも、いつでも核は配備できる、などのイメージ戦略を何らかの方法で取れればベターです。究極的には国防の要は、最小限の負担とリスクで、どれだけ相手を攻め難く「思わせるか」という「イメージ」戦略であり、核兵器にしても他の力にしてもそのイメージにリアリティを持たせるためのオプション、だと思います。
2007/02/08(木) 19:35 | URL | banabuna #uWstiZRU[ 編集]
>banabuna様
何故こうなってしまったのか?答えは簡単。
効率化が正義だと思えばこうなるんです。
つまり、人間ってのは効率的な人間なんてのは社会で必要とされません。
ヒューマンファクターを考えれば、効率的な人間は全く意味がないのです。
例えば効率的で機械的な江田島孔明氏に何の価値があるのか?効率的な三輪耀山に何の価値があるのかです。

同じく、効率的な企業と言うのは、金を吐き出すマシーンとしては意味があっても、社会のためになる活動など期待すらできない代物だと言う事です。

ちなみに、私は本文の中でもコメントでも「核兵器のデメリット」は全く認めていません。
正直に言いますが、ないと思っています。
管理が大変なのは他の兵器でも同じです。
程度の問題であり、慣れの問題だと思います。

「現に世界中のどの国家でも核兵器が管理不良で爆発したと言う例は皆無です」

そうではありませんか?そう言う事です。
核はあるだけで良いのです。十分な量があり、敵国を吹き飛ばせるだけ揃っている。
それ以上何を求めるのですか。本当に使ったらしゃれにならないですよ。
でも使えなかったら更にしゃれになりません。
盛大に吹き飛ばす能力、必要以上の脅威、それが核兵器です。

>真名様
最近豊作だと思います。
正直、右翼系ブログの相変わらずぶりと比べて、左翼系の新人達の素晴らしい事には感動すらしてしまいます。
おかげでlefty様はコメント対応でてんてこ舞いの模様ですが。(笑)

真剣、右翼中道系が熱い視線と好意的な反応を向けまくりですね。
本当にいい傾向です。
2007/02/08(木) 20:48 | URL | 三輪耀山 #X.Av9vec[ 編集]
>三輪様

お返事ありがとうございます。

短期的に最大の「金銭的利益」を上げるのを効率化というのなら、三輪さんのおっしゃる通りでしょう。
しかし共同体が生活の基盤、民族の生命線ならば、「利益」の還元先は共同体であり、効率はすなわち「持続可能な利益」を最大かつ安定させることということになります。そうだったら何の問題もない。

私が「なぜ」と問うた真意は、日本人の目指す「利益」、すなわち「価値観」っていうのがなぜそんな単純な「金銭的利益」へと変容したのか、ということです。戦争を生き残った企業のリーダーも含め、そもそも日本人には上記のような共同体への持続可能な利益の還元=社会のために働く、ってのを織り込んだ思想というか宗教があったと思います。その価値観を破壊した正体が「近代経済システム」なのか、これまでの思想・哲学・宗教がそれに対して全て無力なのか、もし無力であるなら我々はどうするべきか、っていう問いなのです。

>世界中のどの国家でも核兵器が管理不良で爆発したと言う例は皆無です

この部分について、私は単に運営システム上の管理不良の話をしているつもりはありません。それは論外です。
そうではなくて、国内の中枢が(例えば公明党でもいいですけど)、そういう集団にのっとられた時に、核兵器が国民の意思とは関係ない使われ方をしないかと言っているのです。結局、能動的な軍のいることが通常兵器でも核兵器でも前提と思いますし、その準備なしに、核が配備されれば、通常兵器より依存度が大きくなるであろう分、うまく使えないとき、つまり「ボタンを押すべきときに押せなかったとき」、喪失するものは大きくなるでしょう。

とすると本当に今すぐ配備するなら、秘密裏にアメリカの原子力潜水艦と核ミサイルをいっきに(運営のノウハウも込みで)セットで多量購入するぐらいしか方法はありません(と同時に憲法改正)。中共相手に本気で恫喝し、抑止力を発揮するには、それぐらいやらないと意味ないと思います。彼らは都市のひとつやふたつぐらい破壊されても、国民が数万人単位で死んでも戦争をやめない可能性があります。都市ひとつ分・民間人一万人に対する日本と中国の価値観が違います。

三輪さんの「盛大に吹き飛ばす能力、必要以上の脅威」というのが、実際彼の国のほとんど全ての都市を壊滅させる能力をもち、その能力を絶対に疑われない形で実現できるのなら、それに越したことはありません。

しかしそれができないなら、当面他の方法であがくしかない。その場合とにかくまずは軍の機動性向上、次に通常兵器の高度化、そして安全保障手段の多様化、という代案を示しています。あとは実際どちらが現実的または効果的か、ということです。圧倒的な破壊力の核兵器による武装しか効果的なものはない、というなら、そもそも議論の余地はないように思えてしまうのですが。
2007/02/09(金) 00:42 | URL | banabuna #uWstiZRU[ 編集]
大体見えてきた。要するに、もう議論している余裕はないってことだ。

>最後は周囲を無理にでも納得させるしかない(だから政治の根本には暴力がある)。
誰が書いた絵図か知らないが、すでにずっと前からこの暴力装置が動いている。
薄黒く病弱な安倍氏にそれを使いこなすことはできない。猛獣麻生に装置を渡せ。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20070126/117794/
米国の企業の終焉も近い。蝗=国際金融資本は米国を食いつくし、他国へ移動する。その一つは本家英国、残りは日本、シンガポール、ドバイ、上海だ。日中露が戦争になれば、彼らはまた大もうけだ。ジャパンハンドラーズではなく、どこでもハンドラーズ(笑)。

21世紀のメイン舞台は米からユーラシアに移る。彼らは日本や中国から収奪しつくした後のこともすでに考えている。シンガポールとドバイだ。彼らは常に二つの勢力を育てていく。東洋と西洋、資本主義と共産主義、イスラムと非イスラム、テロと非テロ、全ては対立軸を作るためのアイデアだ。

私はずっとアメリカが日本を中国にバックパッシングしていると思っていた。しかしどうやら違うようだ。実体は上記の勢力による日中戦争への既定路線ということだ。彼らは予定通り、日本のバブル以降、経済的に日本を搾取し続け、戦略的にはバックパッシングの対象に切り替えている。軍師は、アラブと中国にいる軍部に働きかけ、工作しているがそれも時間の問題。

一つ希望があるとすれば(連山で語られるように)「米国が収奪されつくす前に、米国から米軍を譲り受ける」ことだ。三輪さんの「代わりに米国債をちょっとだけ投げ返す」というのは、たぶん「ちょっと」ではすまない。日本は国防のためにアメリカが破産するときの借金を肩代わりする。そのための手打ちが以前から進められている。金銭でことが済むなら、それで何とかしようと。その結果として多少経済が荒れ果てても「仕方ない」と。

軍師のこの作戦に従い、日本はアメリカの国際金融資本にも、軍・保守派にも貢ぎ続けてきた。その結果、経済は荒れ果て多くの犠牲者がでて、今も出続けている。さらに日本人は経済だけでなく、己の心も失った(実は私が気にしているのはこの点のみ)。そして、日本は三国志時代の荊州になった。21世紀の軍師孔明は荊州を守れるか。関羽=麻生は暴力装置を使って荊州を守れるか。荊州=日本にはまだ優秀な人材(企業人・技術者・研究者達)がいる。しかし、それもいつまで持つか、誰にもわからない。

すでに物事の先が読めるリアリストは、荊州から脱出する準備が済んでいる。日本という風土を愛し、庶民を愛する人々は荊州に留まり、アラートを鳴らしまくる。どこかでそれをネアンデルタール人と現代人の分岐と呼んだ人がいる。だとしたら私はネアンデルタール人だ(たぶん三輪さんも)。すばらしい文化をもったネアンデルタール人がいたことを言霊で伝える、そのお役目は真名さんにお願いします。それがうまくいけば(荊州を失っても)「日本人」は滅亡しない。国家と民族、その一体性をどう問うかという左右の哲学論争は、将来の「現実」がなし崩しにするだろう。その証拠に「予感の鋭い人々」がここらにこれだけ集まっている。

そもそもかつての米露冷戦時に、すでに日本を牧場にする計画がスタートした時点で、いつか「小泉」は現れる予定だった。まず彼らから打診を受けて受諾したのは、確かに中曽根でしょう。彼の今際の際には、田中角栄はじめいろんな人が立ち現れて、「だから言っただろ」というのでしょう。あっしら氏は恐ろしいことを当てるのが得意だ。

まず日本国を守ることが前提なのは自明だが、日本民族の思想と命を未来に残すことは、人類にとって重要だと思う。仏陀の頃から世界を救う哲学というのは滅亡の危機にあるマイノリティーから派生する。仏陀こそ真の左翼だね。一方、カルタゴは敵性民族の中で生き残るための「呪い」を生んだ。国際金融資本の原動力は「カルタゴの呪い」だ。やはりマイノリティーはマイノリティーとして尊重すべきなのだ。

どうやら私に取り付いている人はだいぶ古い時代の人らしい、いや直感ですが(笑)

すこしネット上の戦略限界を超えているようです。しばらく、ネットコミュニケーションから離れます。でも、三輪さんを「応援する」という言葉は本当です。必要を感じたら、また駆けつけますので、その時はよろしくお願いします。
2007/02/09(金) 13:16 | URL | banabuna #uWstiZRU[ 編集]
最終的に米国債は決済できない。
決済できる理由がない。

米国債のカタに米軍備を接収できるようなら、、政治的には大成功といえるかもしれない。
2007/02/09(金) 13:55 | URL | 真名 #-[ 編集]
>banabuna様
まずはネットで軽い知識を仕入れ、それをリアルワールドに反映する事が正しいかと思います。
いずれにせよ、この事は全国民的ムーブメントとするのが正しいでしょう。
間に合うことを祈るのみですね。

貴方の応援、いつも心強く思っています。

>真名様
実際、現物支給以外にはありえないと思います。
それ以外では舌だって出さないでしょうから。
2007/02/09(金) 22:49 | URL | 三輪耀山 #X.Av9vec[ 編集]
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2007/02/04(日) 23:50:33 | ケセラセラ~
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